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9/4 ポッパ山

仕事を終えて家に帰るとジョージ・ルーカスが正座をしている。
話を聞いてみると、どうやらジョージルーカスの次回作にどうしても出演して欲しいとのこと。
直々にお願いされ、『今の仕事に差し支えの無い範囲で』という約束で、僕は映画に出る事になった。

スタジオに行ってみると、用意されていたのは鉄の処女だった。
現場の空気に呑まれ、断る事が出来ずに鉄の処女で処刑される罪人役をこなすために針に刺される。

僕 「イターーーーーー!!」

痛みで目が覚めた。
夢だった・・・。

が、ベットを見ると蟻がたくさん這い回っている。
コイツらに刺されたせいでこんなわけのわからない夢を見たのか・・・。

僕 「ンダヨ、モーーーッ!!」

朝からベットにいた蟻を一匹一匹指先が白くなるほど強い力で捻り潰した後で、煙草を吸おうと思いベットの脇にあったテーブルに手をのばす。

僕 「ウワッ!!」

思わず絶句をする。

昨日の夜、寝る前に部屋でビールを飲んだ。
酔っ払った僕は当然、空き缶を片付けることなくベットの隣にあるテーブルに置いたまま寝入った。

その空き缶に蟻が黒々と集っているではないか。
ミャンマーの蟻は彦麻呂以上に食に対する執着心が強い事を目が覚めた10分後に学ぶ事になった。

この日は、自分の意思とは裏腹に体のいたるところに赤い斑点を彩りながらポッパ山に向かうことになった。

バガンの南東50kmにあるポッパ山。
ポッパ山は25万年前に活動を停止した標高1518mの死火山でミャンマーの土着宗教であるナッ信仰の聖地とされている。

ミャンマーでは、古来の神々や自然界の精霊のことを「ナッ」といい、こうしたやおよろずの神々の中でもとりわけ「37」のナッ神が、人々からの深い信仰を集めている。

ポッパ山では、マハーギーリ・ナッが祀られている。

マハーギーリ・ナッについて少し説明を。

昔、エーヤワディー川の上流にタガウンという国があり、マァゥン・ティンディーという怪力の鍛冶屋がいた。
彼が鍛冶を打つと国中に地震が起きた。この怪力を恐れたタガウン国王は、鍛冶屋のマァゥン・ティンディーを恐れ、殺そうとした。これに気づいたマァゥン・ティンディーは森の中に身を隠す。
そこで王は、マァゥン・ティンディーの妹を妃にし、マァゥン・ティンディーを王宮に呼び寄せる。
王宮に参上したマァゥン・ティンディーは捕らえられ、妹の見ている前で金剛樹に縛り付けられ焼き殺され、これを見た妹は悲しみのあまり、自らも燃えさかる炎に身を投げ焼死。

その後、この兄弟の霊はナッ神となって金剛中に宿る。
それからというもの、暑さを避けて金剛樹の樹影に入るものは人間、牛、馬であれ兄妹ナッ神の怒りにふれたちどころに死んでしまった。
これを恐れたタガウン王は、その金剛樹を引き抜きエーヤワディー川に流した。
これを下流のバガン王が拾い、その樹で兄妹ナッ神の像を造り、ポッパ山に祭った。

平たく言うと、地縛霊となった兄妹の霊を鎮めるために祭ったといった感じだろう。
なんでこんな迷惑な神様を崇拝するのかはわからないが、日本でも菅原道真は死んだ後、雷神となって暴れ回り、その怒りを鎮めるために建てられた北野天満宮では学問の神様とされているので似たようなものなのだろう。


さて、話を戻します。
ポッパ山はバガンから車で約1時間。
結局、誰ともシェアする事が出来なかった僕は、車のチャーター代20ドルを払い、ポッパ山に向かった。
が、ものの5分で車が止まる。

僕 「どうしたの?」

ドライバーに尋ねる。

ド 「俺の家族も乗っけていくからちょっと待っててくれ。」

予感が的中した。
僕一人を乗せるにしては大きなワゴン車。
もし仮に、僕以外にシェアする人が4人もいればこの家族は車に乗ることが出来なかっただろう。
しばらく待つと、ドライバーの家族が車に乗ってきた。

僕 「ミンガラーバー(コンニチワ)。」

家 「ミンガラーバー。」

ドライバーの奥さんとそのお母さん。
二人とも綺麗な人だった。
ただ、英語を喋る事が出来ないため、ドライバーを通訳に挟みながら会話をかわし、ポッパ山に向かう。

ド 「なぁ、ピーター、日本の女の子って可愛いよな。」

家族が英語をわからない事をいい事に木下大サーカスのような話をふってくる、ドライバー。
来世は間違いなくカブトガニだろう。
ポッパ山

そうこうしているうちにポッパ山に到着。

ポッパ山の麓
山の麓は参拝者で蟻塚のような状態になっている。

ポッパ 入り口

777段の階段を裸足で登る。
頂上までの道のりは長いが、途中にお堂のようなモノがチラホラとあるのでとりあえず階段を登るだけといった単純作業にはならない。

でも、シンドイ。

階段を登っていると話しかけられる。
ホウキを持って通路を掃除していた人だ。

掃 「掃除をして綺麗にしたからお金をくれ。」

相手にしないで通り過ぎた次の瞬間には、そこらじゅうで暴れまわっている猿に威嚇をされたりする。
ポッパ サル
かなり凶暴。 とにかく数が多い。

そうかと思えば、お供えをする花を買って欲しいなどど言い寄られたりもする。
まあ、お供えはしてみたかったので花を買って山の中間地点くらいにあったお堂の中に入っていく。
さっきまでダラダラと世間話をしていた僧侶の表情が、花を買った瞬間に変わる。

笑顔でお辞儀をされ、お堂の中に案内される。
僧侶が花をナッ神の口に何度か触れさせたあとで
花を供える場所を指示される。
お供え ポッパ山

花を供え終わると、お経が始まる。
お祈りの仕方を教わり、言われたとおりにお祈りをすると僧侶の顔は嬉しそうに微笑んでいる。

ポッパ ナッ神
お祈りをしたナッ神。 良く見てみると
ナッ ポッパ
鬼のような顔をしたものを被っている。

服がどうにも似合っていない感じがする神様もいる。
ミャンマー 神
飼い主に溺愛され、ラインストーン入りの服を着ているチワワのように見えた。
ギラギラ 仏像


お祈りを終え、山の頂上に向かう。
ホウキを持っている輩がやたらといる。
目が合うと、突然階段を掃き始め、綺麗にした代を請求してくる。
お金が貰えないとわかると掃除をするのをやめる。
もし、ドラえもんがいたらきっとコイツ等は、あーだこーだと言い訳をしてのび太君よりも貪欲に道具を出させるんだろうと思った。

山頂 ポッパ
山の頂上からの景色は期待を裏切らない程度にまあまあ。

山頂にはお堂が幾つかあり、
ポッパ山頂 お堂
中に入ると、
ギラギラ
お祈りをするミャンマー人で芋洗い状態になっていた。

ポッパ山からの帰り道、ドライバーの知り合いの家によって椰子酒を飲む。
椰子酒

この椰子酒は、寝かした時間によってワインのような味にもなるし、焼酎のような味にもなるし、どぶろくのような味にもなる。
わかりやすく言うと、友達から家の近くの文化ホールにモノマネタレントが来るよと言われて見に行ってみたら清水アキラで、下ネタ満載のモノマネを見ていたら、淡谷のり子のようなリアクションをとるしかなかったような感じ。
ようするに、美味しくなかった。
ヤシ酒
牛がゆったりと回転することによって、臼の中の椰子の実をつぶす。

椰子酒は美味しくなかったので、テーブルに置いてあった葉巻を貰って吸ってみた。
ミャンマー 葉巻
味は悪くないが、吸っていると頭が痛くなってくる。

頭が痛くなったことをドライバーに伝え、ゲストハウスに戻った。


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9/3 バガン滞在2日目 その2

自転車で走り出すとすぐにスコールが降ってきた。
スコールをやり過ごすため、近くにあった喫茶店らしき店に入る。

店の主人とその奥さん、客は僕一人。
ノドは乾いていなかったが、何も注文しないで居座るのもどうかと思い、とりあえずロゴがペプシにそっくりなスターコーラを注文する。

店 「冷えてないけど・・・。」

僕 「別に構わないです。」
スターコーラ

味は、ペプシを少し古くしたような補欠合格といった言葉がピッタリな感じだ。

日本の煙草が吸ってみたいという店の主人に煙草を渡し、二人で煙草を吸いながらスコールが止むのを待つ。
ここであることに気づいた。

お世辞にも流行っているとは言えないこの店、さっき飲んだスターコーラはペプシを古くしたような味なのではなく、単純に古かっただけなのでは・・・。
「冷えてないけど・・・。」そう言って手にしたスターコーラの瓶は随分と埃をかぶっていた事だし。
下痢するかもな・・・。

そんな事を考えていた心とは裏腹に、外は綺麗に晴れ上がった。
再び、自転車に乗りタビィニュ寺院に着くとトイレに行きたくなった。
物売りの女の子をつかまえて、トイレの場所を聞く。

僕 「トイレはどこ?」

女 「・・・・・。」

Restroomでは通じず、Toiletと言い換えても反応が変わらない。
本を取り出し、急いでトイレがビルマ語でなんという単語なのかを調べる。

僕 「エインダー、エインダー(トイレ)。」

女の子は本を覗き込むと、ようやく理解したらしくトイレの場所を教えてくれた。
スターコーラには当たらずにすんでいた。

トイレから出ると、女の子のセールストークが始まる。

女 「ポストカード、1ドル。」

僕 「いらない、ゴメンね。」

そんなやり取りをしていると物売りの男の子が近づいてきた。

男 「日本人?」

僕 「そうだよ。」

男 「そこに、日本人のお墓があるから案内するよ。」

男の子のあとに着いていくと、日本人戦没者の慰霊碑があった。
お墓の前で手を合わせていると、

男 「お線香あげる?」

と、男の子が聞いてきた。
少しすると、火のついた線香を5本くらい持ってきた。
線香をあげ、再び手を合わせる。

僕 「お線香代はいくら?」

男の子に聞くと、困った顔をしている。

男の子にしてみれば、お墓に案内したついでに何かを買って欲しかったのだろう。
ただ、絵はがきは正直言って全く欲しくなかった。
そうかといってお線香代も払わず拝むのもどうかと思った。

男の子は、女の子と一生懸命相談している。
値段をいくらにしていいものか、わからない様子だ。
恐る恐る手を出し、

男 「300チャット。」

と、言ってきた。
顔を見ると不安でいっぱいといった感じだ。
その顔は、いつまでたっても乗ることが出来ないリニアモーターカーよりもよっぽど親近感が持つことが出来た。
財布からお金を取り出し、300チャットを渡すと女の子と顔を見合わせながらうろたえている。
300チャットはペットボトルの水1リットルと同じ値段なので、線香5本
の値段としては、少し高いのだろう。
ただ、大人だったら「1000チャット。」とあっさり言ってきたであろう事を考えると微笑ましかった。

タビィニュを見て回っている間も子供たちはついて回ってきた。
タナカ 女の子 ミャンマー

女 「ポストカード、1ドル。」

僕 「いらないってば。」

女 「じゃあ、キャンディーが欲しい。」

昨日、子供たちにあげてしまったので持っていない。
何か喜びそうなものはないかと思い、鞄の中を探ってみると袋に入ったポカリスウェットの粉があった。

僕 「キャンディーは無いんだけど、これならあるよ。」

ポカリスウェットの粉を渡す。

女 「コレは、お菓子?」

僕 「お菓子じゃなくて、ジュースの粉。」

袋に書いてある説明を読む。

僕 「1リットルの水にこの粉を全部入れる。それで粉を水によく混ぜると、ジュースになるよ。」

女の子を見ると、嬉しそうに笑っている。
 
男 「僕も欲しい。」

僕 「ゴメンね、一個しか持ってないんだ。二人で仲良く分けて。」

そう言って女の子を見ると『絶対にあげない!!』という顔をしている。

僕 「仲良く分けないとダメだよ!!」

そう言い残し、自転車でフラフラと他の所を見て回ることにした。

門 バガン
仮に仕事に疲れて
ナッフラウン
心の中には
名の無いパヤー
風速100ノットの風が吹き荒れていたとしても
バガン ミャンマー パヤー
この景色を眺めていると
手付かずのパヤー
忘れられる気がしてくる。
手抜き 補修
ただ、いい加減な補修で現実に戻る瞬間もある。

自転車に乗っていると、猛スピードで横付けをしてきた男の子がいた。

男 「日本人?」

僕 「そうだよ。」

男 「絵はがき買わない?」

僕 「いらない。」

男 「じゃあ、仏像は?」

僕 「いらない。」

男の子は買う気が無いことがわかるとクルリと方向を変えていなくなっていってしまった。
何かを買わせたい割には、それをなんとか売ろうとするしつこさは無い。
オリゴ糖入りの昆虫ゼリーを食べているカブトムシのほうがよっぽどあつかましい気がしてくる。

自転車を漕ぐ事に疲れ、ゲストハウスに戻り見たことの無いお菓子を食べ、疲れを癒す。
ガッセンミルク ミャンマー お菓子

シャワーを浴びようと思い、洗面所に行くと歯磨き粉にたかっているのを発見する。
優等生なサスペンススリラーのような悲鳴をあげた後で、蟻を一匹残らず排水溝に流す。
歯磨き粉に美味しい要素は一つも無いはずなのに。

ちょうど、お腹も空いて来たので自転車を漕いで、美味しいと評判なミャンマー料理屋を目指す。
自転車を漕ぐ。

パーーーン!!

何故か爆竹のような花火を子供に投げつけられ転びそうになる。
花火を投げてきた子供の親を見ると、叱るわけでもなく、はしゃいでいる子供をいとおしく眺めている始末。
周りを見回しても何事も無かった事になっている。
どうやら、ミャンマーでは道路に向かって花火をしても問題ないらしい。

気を取り直して、ミャンマー料理屋を目指す。
しばらくすると、目指していた店に着く。
チャーハンを注文し、煙草を吸いながら料理が出てくるのを待っていると、突然目の前パァーっと明るくなる。
驚いて、明かりのほうを見ると店の中で子供がねずみ花火を始めている。
子供は取り返しがつかないくらい喜んでいるし、店員兼、親は弘法大使のような表情でその様子を見守っている。
ねずみ花火が終わると、次の花火に火が着く。

花火の煙がモクモクとする中で、チャーハンを食べることになった。
ミャンマー チャーハン

今まで、100m走1本の選手だったにも関わらず、突然

「お前はチームスポーツのほうが向いている。」

と、言われたような気分で食事を済ませた。

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9/3 バガン滞在2日目 その1

9回裏 ツーアウト、ランナー二、三塁。
一打逆転の場面。
ピッチャーの投げた渾身のストレートをきれいな流し打ちでライト線へタイムリー二塁打。
逆転かと思いきや、ランナーがホームベースを踏み忘れてゲームセット。
あと、一歩のところで負けた。

バガン初日はそんな感じだった。

バガン二日目は暑さから体中にごま油のような汗を掻いて目が覚めた。
シャワーを浴びて、ゲストハウスの屋上で朝ごはんを食べる。
ミャンマーは安宿でさえ朝ご飯が付いてくる。
朝ご飯はスクランブルエッグやパン、コーヒーなど。

部屋に戻って外に出る準備をする。

それにしてもお金が減らない。
前日に100ドル分を両替した。
大量のチャット
昨日もお金を使っているのにまだまだ分厚い。

今日は1日700チャット(70円)の貸し自転車で寺院を回ることにした。
貸し自転車
脳みそを磨耗させる日本語が書いてあるサドル。 

自転車に乗ってマーケットに行ってみることにした。
マーケット バガン
生活用品や食料品、お土産などが売っている。
ミャンマー マーケット

「何か買わないか?」と声をかけられるがあまりしつこくない。
ミャンマー人の人柄が出ている気がした。

果物の写真を撮ろうとカメラを構えると一瞬にして物売りの子供に囲まれた。
集団スリかと思わせるかのような勢いでくっついて離れないし、全力投球で話しかけてくる子供達に阻まれて、写真が撮れない。

チューバッカばりのパワーで子供達を蹴散らして、マーケットを後にした。

マーケットから寺院が集中しているオールドバガンまでの距離は約10km。
自転車がママチャリなのと、あんまり必死に自転車を漕いでも疲れちゃうので、片道一時間くらいと予想される。
必死に漕がないといっても炎天下の中、一時間も自転車を漕いだら間違いなく暑さにやられてしまうので、休憩を挟みながら移動する事にした。

最初の目的地は、シュエズィーゴォン・パヤー。
マーケットから2kmくらい。
地図も見ずに、適当に走ったため最初から道に迷ってしまい、道を歩いていた僧侶に道を聞くことになる。

親切な僧侶のおかげで、シュエズィーゴォン・パヤーに着いた。
シュエズィーゴォン・パヤー
バガンを代表する仏塔で「シュエ」は金を表す言葉で文字通り金色に輝く仏塔。

シャリーン・・・

何処からか、金属音が聞こえる。
音の出所を探してみると、パヤーの上部に鈴のような小さな鐘が沢山ついていた。
シュエズィーゴォン・パヤー バガン
風が吹くと綺麗な音が聞こえてくる。

気がつくといつの間にか、金箔を持った女の人たちに囲まれていた。
ミャンマーでは寺院に黄金を張る行為で得を積らしい。
笑顔で金箔を差し出してくる女の人。
金箔貼り

アメリカのホラー映画で必ずトウモロコシ畑が出てくるように、金箔を1枚貼り終わると、予想通り金箔代を請求される。

女 「1000チャット。」

さっきまでの笑顔は消え失せ、氷水のような声で金箔代を請求してくる。
それにしても、高い気がする。
だが、「ディスカウント。」と言った瞬間にせっかく積んだ得がなくなってしまいそうな気がしたので戒厳令の夜のように「ディスカウント」の言葉を飲み込み、諦めて払う事にした。
1000チャットは相場よりも高いのか、他の金箔売りも必死になって金箔を売ろうとしてくる。

売 「2枚1000チャット。」

オニヤンマのような目でこちらを見ながら、金箔の値引きまで始まる始末。
ミャンマーは本当に信仰心が強いのがどうかわからなくなってしまった。

金箔売りを振り払い、パヤーの中を歩いていると
手には金 仏像
両手にお金を持った仏像や、
鉢巻に金
頭にお金を巻いているありがたみを感じづらい仏像もいるかと思えば、
がりがり 
ガリガリに痩せた
パヤー ガリガリ
像もあったりする。
象 ミャンマー
目に精気を感じられない象。

このパヤーは写真のように秒殺総合デパートであるわけではもちろん無く、
犬
犬が寝そべっていたり、
シュエズィー
通路を通って敷地の外に出ると
牛 バガン
牛がウロウロしていたりもするようなノンビリ館でもある。

外に出て、自転車に乗ろうとすると鍵が開かない。
鍵穴が歪んでしまっている。
何とか開けようと頑張っていると、近くにいた若い男の人が鍵を貸せとジェスチャーをしてきた。
アッサリと鍵を開け、「ジャパニーズか?」と効いてくる。「そうだ。」と答えると何かを納得したような顔をして去って行ってしまった。

この後、自転車に鍵をかけるたびにこの鍵穴に悩まされたが、ガチャガチャやっていると必ず近くにいる人がやってきて鍵を開けてくれるというミャンマー人の優しさを感じる事になった。

再び自転車に乗り、オールドバガンを目指す。
自転車に乗っているとやたらと話しかけられる。

手を振ってくるおじさん、笑いながらビルマ語で話しかけてくるおばさん、何かを売りつけるわけでもなく、ただ単純に声をかけてくる。

自転車を横付けして英語で話しかけてくる若者もいた。

若 「ジャパニーズか?」

僕 「そうだよ。」

若 「バガンに何日滞在するんだ?」

僕 「決めてないんだけど、3日か4日だね。」

若 「そうか、じゃあな。」

それだけ会話をするとどこかに行ってしまう。

自転車で走っていると馬車に乗っているよりも、バガンを身近に感じる事が出来る気がした。
それと、自転車に乗る事のもう一つの利点は、走っていて何となく気になったパヤーにすぐに行けること。
そのかわりこんな感じの田んぼのあぜ道のような所を自転車で漕ぐハメになる。
道 バガン


『地球の歩き方』に載っていないようなパヤー。
本に載っていないパヤー
ミーウーチャンダー・パヤー。
このパヤーは80歳過ぎの人の良さそうな僧侶と6,7歳の僧侶が3人いた。
子供の僧侶が一生懸命お経をあげていた。

お経が一段楽したところで話しかけてみると、英語が通じない。
身振り手振りで写真を撮って良いかと尋ねると、本堂の鍵を開けるので中でお祈りをしていきなさいらしい事を言われる。
ミノチャンター

お祈りをした後で、仏像の前の賽銭箱にお布施をするとお爺さん僧から丁寧に拝まれる。
こちらも、僧侶に向かってしっかりと手を合わせ拝みあいをした後で、アーナンダ・オーチャウンに向かう。
王と仏陀の生活について描かれたフレスコ画があったが、内部は撮影禁止。
亀 ミャンマー
外に置いてあった亀。 こんな置物が欲しくて探し回ったがどこにも売っていなかった。

気がつくと、12時を回っていたのでアーナンダ寺院の近くにあったレストランに入ると、日本人らしき男女が座っている。
どこかで見たことのある女の人だと思っていると、

女 「こんにちわ。」

と声をかけられる。
よくよく見ると、日本からミャンマーに来る飛行機で隣に座っていた人だった。
翌日、ポッパ山に行こうと思っていた僕はポッパ山まで行く車のシェアをする人を探していたところだった。
その事を切り出してみたが、あいにく良い返事は返ってこなかった。
しばらく話をした後で、二人と別れた。

他の席に座っていた日本人に話しかけられ、ミャンマーの情報交換をするべくしばらく話し込む。
残念な事にこの方は今日ポッパ山に行ってきたばかりでシェアする事は出来なかったが、ポッパ山についての情報を色々教えていただく事が出来た。
日本語を話したい病にかかりかけ、嗚咽を堪えていた僕としてはかなりありがたい時間になった。
 
小一時間ほど話をした後で別れを告げ、再び自転車でバガンを走り始めた。


その2に続く。
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9/2 バガン その5

サンセットを見るために、ブーパヤー・パヤーに向かう。
ブーパヤー・パヤーに着くと船の運転手が待ち構えていた。

運 「さあ、行こう。」

言われるがままに後について行く。

ブーパヤー・パヤー サンセット
一人で船を貸しきってサンセットを見に行く。 お腹を六つに割りたくて、ハンマー投げの室伏にフィジカルコーチとして雇い、筋トレをするくらい贅沢な気がした。
が、
エーヤワディ 出向
出航早々、船を繋ぐ為の係船棒にぶつかって壊す。
運転手を見ると笑ってごまかしている。

椅子にグッテリと寄りかかって、船を独り占めしている余韻に浸りながら煙草を吸う。
その五分後、頭の中に疑問が浮かんできた。

船に一人で乗ってサンセットを見たところでどうなんだろう。
貸し切る必要は無かったんじゃないんだろうか。
サンセットが見たいわけじゃなくて、船に乗る事が好きで乗ってるだけだし。

そんな事を考えていると、運転手から話しかけられた。

運 「サンセットまで時間があるから、川沿いにあるウェッヂーイン村の寺院に寄ろう。」

ウェッヂーイン村の寺院に着くまでには少しだけ時間があるらしいので、川の風景の写真を撮ることにした。
エーヤワディー川の風景

エーヤワディー川の船

エーヤワディー川 サンセット

何枚か写真を撮っていると、運転手から話しかけられる。

運 「あれだ、あれ、あの写真を撮ったほうがいい。」

運転手の言われたとおりになんだかわかならいまま、運転手の指が差すほうにカメラを向けて写真を撮る。
シャワー

僕 「あれは何なの?」

運 「あれは、風呂に入ってるんだ。ミャンマー人は川が風呂なんだ。」

運転手は笑顔で答えた。
何故か、ミャンマーにて人生初の風呂場の盗撮を経験する。
別に男の人が風呂に入っている所の写真でもいいんだけど・・・。
サービス心が余計なところまで行き届いている。
痒いところに手が届くのではなく、痒いところはおもいっきり引っ掻いちゃえば痛くなって痒くなくなるじゃん的なサービス。
今すぐこの船に人間魚雷がぶち当たらないと来世は殿様バッタにでもなってしまう気がした。

運 「ホラ、あそこ、あれも風呂に入っている。写真を撮れ。」

またもや女の人。

運 「近くによるから待ってろ。」

過剰なサービスに船の上を前後左右に徘徊したい衝動に駆られる。
船は体を洗っている女の人たちに可能な限り、近づいていく。
写真を撮ることを躊躇っていると、

運 「ホラ、撮れ、ベストショットだ。」

と、出陣前の武田信玄のような形相で迫ってくる。
しょうがないので、写真を撮る事にした。
川が風呂場
写真を撮った後で女の人たちと目が合う。
なんだか気まずいので、目を反らしながら心の中でゴメンなさいと謝りながら、旅の恥は掻き捨てという自分にだけ都合の良い言葉が頭の中をグルグル回っていた。
するとどうだろう。
女の人たちの10mほど先に船が着岸した。

運 「着いたぞ、さっき写真を撮ったところの階段を登っていけば、ウェッヂーイン村だ。」

オイ、その階段を登るには、さっき一日の垢を落としていた女の人達の所に行かないといけないじゃないかよーーーーー!!!!

運転手の顔面にダース単位でパンチを浴びせたくなった。
案の定、川の水でしっとりとした布1枚をまとった女の人達の前を通るとビルマ語でキャハキャハと笑われながら話しかけられた。

階段を登ると、寺院があった。
ウェッヂーイン村
運転手曰く、バガンで一番古い寺院らしい。
ウェッヂーイン村 寺院
寺院は木製で老朽化が進み、木を打ち付けている釘が元気良く飛び出している。
釘が出ている箇所を見つけては、

運 「気をつけろ。」

と声がかかる。
確かに、気をつけないで歩くと足がスプラッター映画のように血みどろになってしまいそうなくらい釘が出ている。
さらに寺院の中に入ると、訪れる観光客が少ないせいか明かりが全く無く、懐中電灯で照らしながらではないと歩く事が出来ない。
寺院の中にある仏像も傷んでいる。
ウェッヂーイン村の寺院

ウェッヂーイン村 達磨

寺院の外に出ると物売りの子供達が待ち構えていた。
チンパンヂー違法出演


子 「絵はがき、5枚1ドル。」

僕 「いらないよ。」

子 「じゃあ、キャンディーかボールペンが欲しい。」

ポケットの中を探ってみると、成田空港で買ったのど飴が入っていた。
子供達にのど飴を渡すと、目をキラキラさせながら喜んでいる。
可愛らしかったので、一番小さな子を写真に撮ろうと思い、カメラを向けると涙目になる。
銀魂な子供
写真が撮り終わると、何事も無かったように喜んで跳ね回っている。

運 「君は子供達のヒーローになっているよ。」

笑顔で話しかけてくる運転手。
のど飴だから美味しくはないんだけどなぁ、とは言えない空気になっていた。

船に戻ろうかと思い、運転手と歩いているとオレンジ色の袈裟を着た僧侶と遭遇した。
運転手は、スコールの降った後でドロドロになった後の地面に迷うことなく膝をつきお祈りを始めた。
ある種の独特の雰囲気を纏っている僧侶。
高倉健と渡哲也を足して2で割らないくらいの存在感がある。
呆気にとられて、ただただ僧侶を見つめているとコチラをチラリと見た後で歩いていってしまった。

運 「あの方は、この辺りでとても偉い僧侶なんだ。」

運転手はいかにもありがたいといった表情で、船に向かって歩き始めていた。

再び船に乗り込み、写真を撮る。
船 ミャンマー 川 大胃王
ナイロンで編んだ米袋を縫い合わせたモノを帆にしている船。

あいにくの曇り空で、サンセットを見る事は出来なかった。
サンセット バガン

ミャンマー サンセット 猫垣さん


船を降り、ゲストハウスに帰る。
シャワーを浴びた後で、ご飯を食べる事を約束をした二人待つ事にした。
ゲストハウスのベランダに出て、煙草を吸っているとスコールが降ってきた。
こんな雨の中でも、あの二人は来るんだろうかと思いながら二人を待つ事30分。
現れる気配が無い。
ミャンマー人は日本人と違って時間の認識がゆったりしているのかもしれないと思い、さらに待つ事30分。

すっぽかされた。

あれだけ喜んでいたから、絶対に来ると思っていたのに。
ガッカリしながら、一人でご飯を食べに行く事にした。
歩きながら、地元の人がたくさん入っているお店を探す事にした。

少し歩くと、他の店とは比べ物にならないくらい地元の人が入っている店を見つける。
この店は美味しいに違いないと思い、店に入ると、店の中にいたミャンマー人4,50人の視線が一斉にが注がれる。
店員がビルマ語で話しながら、近づいてくると店内が大爆笑に包まれる。
雰囲気から察するに、少なくともかつみ♥さゆりよりも面白い事を言った事だけはわかったが、いかんせんビルマ語だっただけに良くわからない。

店員に話しかけると英語があまり通じない。
周りからは野次らしきものも飛んでくる。
旅の指さし会話帳を駆使して店員に話しかけると、どうやらこの店は喫茶店らしく食べ物は無いらしい。
ガックリとうなだれて他の店を探そうと思ったものの、どうにも足が重い。
しかたなく近くにあったイタリア料理の店に入る事にした。

やりきれない僕は、この店でビールをたらふく飲み、酔っ払いながらゲストハウスに帰った。


僕は旅行に行ったときに今回のような旅行記を書くために、その日に起きた出来事を忘れないために簡単なメモを取る。
この日もベロベロに酔っ払いながらもメモを取っていた。
その日のメモを見ると、ただ一言こう書いてあった。

FUCKの正しい使い方を知った。

だった。

その後、ミャンマーの洗礼を余すことなく受けるとはこの時はまだ気づいていなかった。

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