4/25 プノンペン〜帰国(後編)
国立博物館に着くと、問題が発生した。
ハス カンボジア


英語を喋れないドライバーは、国立博物館の周りにいた英語を喋れるトュクトュク仲間を通訳に入れて『頑張った代』を請求してきた。

通訳ド 「俺は、道がわからなくて頑張ってアチコチ道に迷いながらもお前が行きたい場所に行った。その分、ガソリンも使った。って言ってるぞ。」

僕   「それはコイツが悪い。」

通訳ド 「頑張ったって言ってるぞ?可哀そうだろ?金を払ってやってくれ。」

頭にきたので、そのドライバーで空港まで行くつもりだったがその場で金を払って帰ってもらうことにした。

僕   「空港まで行かなくていいからここまでの金を払う。」

通訳ド 「よし、わかった。俺がコイツに話をつけてやる。」

プリプリ怒っているドライバーをたしなめる通訳ドライバー。
様子を見ていると納得したらしい。

お金を受け取り、去っていくドライバーの後姿は通算5オーバーという言葉がピッタリな気がした。

それを眺める僕と通訳ドライバー。
姿が見えなくなると、通訳ドライバーが話しかけてきた。

通訳ド 「アイツは駄目だ。俺ならアイツの半額で空港まで行くけど、どうだ?」

抜け目のなさに笑ってしまい、空港まで送ってもらうことにした。
ドライバー カンボジア
カンボジア版、堀内孝雄。君のひとみは10000ボルトだ。

空港に着き、特にすることが無かったので煙草を吸うために灰皿を探す。

灰皿を発見するものの、バイクタクシーのドライバーがたむろしている。
煙草を吸っていると案の定、話しかけられる。

ド 「煙草を1本くれ。」

と言われ、煙草を差し出す。

ド 「これからどこかに行くのか?」

僕 「帰りの飛行機待ってるところだから、どこにも行かない。」

ド 「お前は、日本人か?」

僕 「そうだよ。」

ド 「俺は、行ったことはないけど日本が好きだ。」

僕 「そうなんだ。」

ド 「よし、じゃあ女の子のいるところに行こう。」

僕 「いや、いいよ。」

ド 「安いぞ?」

僕 「日本に帰る飛行機を待ってるんだってば。」

ド 「そうか、飛行機に乗る時間までどれくらい時間があるんだ?」

僕 「うーん、3時間くらいかな。」

ド 「じゃあ、大丈夫だ。よし行こう。」

僕 「だから、飛行機を待ってるんだってば。金も無いよ。」

ド 「よし、じゃあ違う話をしよう。時間もあるんだし。その前に煙草をもう1本くれ。」

悪びれず素振りもみせずに煙草を要求してくるので、面白くて煙草を渡す。

ド 「俺はなぁ、子供が3人いてな、俺の稼ぎで養ってるんだよ。」

僕 「そうなんだ。カンボジアの子供って可愛いよね。」

ド 「ハハ、ウチの子供は可愛いぞ。見たいか?」

僕 「写真持ってるの?」

ド 「そんなモノない。女の子の所に行くついでにウチに寄ろう。」

ドライバーの家に寄って、台所を借りて子供にパイナップル入りの肉じゃがを食べさせてやろうかと思った。

僕 「女の子の所には行かないって言ってるじゃん。」

ド 「わかった。俺がお前の分の金も出すから女の子の所に行こう。飛行機の時間には間に合うから。」

いくらなんでも嘘が解り易い。
さすがにここまでいくと潔い。
あまりの潔さに笑っていると、プノンペンに着いたばかりの観光客達が歩いてきた。

ド 「じゃあ、俺は仕事があるから。」

誘うだけ誘っておいてそそくさと仕事に戻っていった。
カンボジアのお父さんは逞しい。


飛行機に乗る時間になり、手続きを済ませて飛行機に乗り込む。

僕の席の隣は日本人の老夫婦。
しきりに周りの日本人に話しかけている。
僕にも話しかけたいのか、コチラの様子を伺っている。
疲れていたので、話しかけられないように外の景色を眺めていた。

体の向きを変えようとしたときに、肘が隣のお婆さんに当たってしまった。

僕 「ソーリー。」

大して英語を喋れるわけでもないのに、反射的に英語で謝ってしまった。
お婆さんは顔を少し強張らせ、軽く会釈をした後で隣のお爺さんに話しかけた。

婆 「隣の人日本人じゃなかったわ。」

爺 「ほら、俺の言ったとおりだろ。」

婆 「そうねぇ、私は日本人だと思ったんだけどねぇ。」

爺 「顔は日本人っぽいけど、雰囲気が日本人じゃないだろ。見りゃわかる。」

後に引くことが出来なくなり、日本に着くまで外人のフリをする事にした。
スチュワーデスに飲み物やご飯を頼む時も発音に気をつけた。

ス 「飲み物は何にしますか?」

僕 「Uh・・・ Beer。 Tiger Beer。」

ああ、いったい今僕は何人なんだろう。
疲れる。


成田に着くと、税関で引っかかった。

税 「むこうでマリファナ吸ってませんか?」

僕 「はい、吸ってません。」

税 「申し訳ないんですが、荷物を調べさせて下さい。」

バックパックの中身を入念に調べられ、灰皿の中身までじっくり確認される。
ああ、そういえばホーチミンで乗り換えのときも同じ事をされたのはこういう事だったのか。
無精髭で真っ黒に日焼けし、ボロボロの格好。
何となく、そう見えなくもないか。


兎にも角にも、無事帰国したのでした。

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【2006/05/21 23:32】 カンボジア | トラックバック(1000) | コメント(14)
4/25 プノンペン〜帰国(前編)
朝方、強烈な雨音で目が覚める。
スコール。

それにしてもなんて強烈な雨なんだろう。
さすがにこれだけ降ってると、飛行機は出ないんだろうな・・・。
今日、プノンペン空港から成田に帰るのに雨がやまなかったら、帰れないのかもしれないな。

時計を見るとまだ4時だった。

寝酒が響いて体が重い。
濁った頭で煙草の煙をくゆらせながら、窓の外の景色をボンヤリと眺めていた。
雨はやむ気配がなく、諦めて再びベッドに潜り込んだ。

時計のアラームが鳴り、目が覚めると雨はすっかりやんでいた。
窓を開けて顔を出すと強烈な日差しに顔がチリチリとする。

ああ、今日もやっぱり暑いな。

身支度を済ませ、レセプションでチェックアウトの手続きをする。

手続きをしている間、レセプションの女の子2人がコチラを見ながら楽しそうに笑っている。

女 「あなたは中国人?」

僕 「日本人です。」

女 「今日はこれから何処に行くの?」

僕 「決めてないけど、今日の夕方に日本に帰る飛行機に乗るからその辺をブラブラするかな。」

女 「私、日本語知ってる。コンニチワ。」

僕 「ハハ、コンニチワ。」


ああ、そういえば昨日の夜も似たようなことがあったな。

晩御飯を食べるべく、ホテルの近くにあった安い中華料理屋に入った。
席につき、隣の席の女の子を見ると自分と同じ年ぐらいの物凄くカワイイ女の子が座っている。
パッと見、日本人。

女の子と目が合うと、倒れそうになるぐらい可愛らしい笑顔を返してくる。

これは、日本男児として話しかけなくては。

「一緒に食事しませんか?」

というフレーズが頭の中を駆け巡る。


・・・が、女の子のテーブルを見ると白人の男2人とテーブルに座っている。
なんか、話しかけづらい・・・な。
二の足を踏んでいると、女の子から話しかけてきた。

女 「コンニチワ。」

チャイニーズだった。

僕 「こんにちわ。」

お腹が空いていたこともあり、英語をあまり喋れない僕としては挨拶だけして、メニューに目を通すことにした。
店員さんに注文をし終わり、煙草を吸っていると視線を感じる。
振り向くと女の子と目が合う。

女 「コンバンワ。」

僕 「こんばんわ。」

女 「ゲンキデスカ?」

僕 「元気です。」

日本語を話したいのか、女の子はニコニコしている。
また挨拶だけをして煙草を吸いながら、料理が出来るのを待つ。
視界の端にある女の子の顔がずーっとコチラを向いている。
気になって振り向くたびに挨拶をされるか手を振られる。

女 「オハヨウゴザイマス。」

僕 「おはようございます。」

女 「コンニチワ。」

僕 「こんにちわ。」

料理を待っている時間の中でこんなに手を振られたり挨拶をされた事は、今までの人生の中で間違いなくダントツナンバーワンだな。
 
この子は、一緒に座っている白人の男、二人の友達なのか、それともどっちかの彼女なんだろうか。

白人の男2人を見てみる。

片方は、体重100キロぐらいありそうな巨漢。

強そう。

もう片方は、身長190cmぐらい、筋肉質、スキンヘッドで両腕にはゴツめのタトゥーがこれでこかとしてあり、首にもタトゥー。

もっと強そう。

もう一度女の子を見てみると、最高の笑顔で手を振っていて今にもコチラのテーブルに移ってきそうな気配。

白人の男2人は、なにやら話に熱中していてこの事に全く気づいてない様子。

女の子がコチラのテーブルに移ってきたら、絡まれるんじゃ・・・。


巨漢の方の手を見てみると、まるで昔、眉毛を片方剃り落として山に篭った事がありますとでも言わんばかりにゴツい。
頭を握られたら、『メキャァ』なんて音がして漫画みたいに指が頭にめり込みそうだ。

スキンヘッドの腕や肩は、筋肉隆々で人体解剖の教科書でしか存在を確認できなさそうな筋肉まで見事に浮き上がっている。


絶対に絡まれたくない。
海外でのトラブル情報にも載れない種類のトラブルなんかにあいたくない。

女の子のほうを見ないようにして、食事をすることを心に決める。

ワケの解らない視線を感じつつ食事を済ませた。
なんだか疲れた晩御飯だった。


物思いにふけっていると、チェックアウトの手続きが完了した。
ホテルを出て、近くにいたトュクトュクのドライバーに行きたい場所を伝える。
仕事を休んだので、職場にお土産を買わなければならず雑貨屋に行きたかった。

ただ、このドライバー英語がわからないらしく会話が成り立たたず、オマケに道に迷いまくる。

道を聞くべく、近くにいたトュクトュクのドライバーに道を聞いていたかと思うと、いつの間にか口論になっている。
ドライバー仲間が仲裁に入り口論が終わったかと思うと、仲間のトュクトュクと並走し何とか雑貨屋に辿り着く。

飛行機の時間までまだ大分あったので、国立博物館に行くことにした。
国立博物館 プノンペン

ところが国立博物館に着くと、問題が発生した。


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【2006/05/20 23:59】 カンボジア | トラックバック(0) | コメント(0)
4/24 キリングフィールド トゥール・スレン博物館
バイクタクシーのドライバーを振り切り、ホテルを探す。
一泊、20ドルのホテルを見つける。
アジア プノンペン ホテル

カンボジアで最後の夜ぐらいはホテルに泊まってみたいと思い、華僑系のホテルに泊まる。
部屋を見せてもらったときに、冷蔵庫がついていたことに猛烈に感動。
エアコンも寒いぐらいに効いている。

即決。

このホテル、20ドルなのにセキュリティーは異常なぐらい厳重。
入り口にはガードマン。
受付にはトランシーバーを持った係員がいる。

シェムリアップで泊まっていたゲストハウスはいったいなんだったのかわからなくなる。

そういえば、シェムリアップのゲストハウスは、トイレが壊れてウ○コが流れなくて困った。
10回ぐらい流しても流れなくて、従業員を呼ぶべきかどうかでかなり迷った。

それに比べて、なんて素敵なホテルなんだろう。
宿泊代が2倍だから比べるのもオカシイ話なんだろうけど。

早速、シャワーを浴びて外に出る準備をする。
が、寒いぐらいのエアコンが効くホテルでもホットシャワーは全然ホットではなく、ぬるま湯だった。
やっぱり温かいお湯は出ないのか・・・。

それにしても部屋が寒い。
エアコンが効きすぎだ。
温度を上げようとリモコンを手に取ると温度設定のボタンが無い。
寒かったらエアコンを切るしかないのか・・・。
寒さに耐えられず、エアコンを切って10分後、部屋が暑い。
なんで、ちょっとだけ涼しいって選択肢が無いんだろう。

憂さ晴らしに、日本が好きで日本語の勉強をしているというボーイに『豆腐は角に一番栄養がある』と吹き込む。

「それは知らなかった」としきりに感心しているボーイを見ているとなんだか良い事をした気分になった。

気持ちを切り替え、キリングフィールドに向かうことにした。

トュクトュクに乗って、キリングフィールドに向かう。
プノンペン トュクトュク


キリング・フィールドはポル・ポト政権時代、プノンペンのトュール・スレン刑務所に収容された人々が処刑され、埋められた場所。
プノンペン南西約12Kmほどの所にある。
プノンペン 景色


呑気に外の景色を撮っていると、徐々に景色が変わってきた。
舗装されていない道路 プノンペン

キリングフィールドに向かう

キリングフィールドに着き、入り口を入るとすぐ目の前に塔があった。
キリングフィールド 

ドクロ
塔の中に入ってみると、おびただしい数のドクロ。
ここで処刑されたカンボジア人のドクロ。
塔の中にあった頭蓋骨の中には、穴は鈍器によって叩かれてあいたもの、焼かれて焦げたもの、そして剣などでさしたのか、鋭い穴があいたものもあった。中には、子供、幼児の遺骨もある。
親への見せしめのために、目の前で子供の頭部を木の幹へ叩きつけ、殺したことも多かったらしい。
お経
お経をあげる僧。
キリングフィールド 穴
慰霊塔の裏側には遺骨が発掘された穴がそのまま残る。この穴一つ一つから何百という犠牲者の遺骨が掘り出されたらしい。所々、地面から犠牲者たちの衣服や遺骨の一部が顔を出していた。


キリングフィールドを後にし、そのままホテルに帰ろうとも思ったが、トゥール・スレン博物館に行きたいとドライバーに伝えた。

ド 「すぐ近くに銃を撃てる所があるんだけど、行かないか?」

僕 「ノー。」

虐殺された人骨を見た後で、さすがに銃を撃ちたいなんて気持ちはあるはずもなかった。


トゥール・スレン博物館

首都プノンペンの市街地にある博物館で、もとは高校だったこの建物。知識人を始め、約2万人が殺された場所。
取調室、収容室、資料展示室がある。
現在は、ポル・ポト派の残虐な行為を後世に伝える博物館として、一般に公開されている。
トゥールスレン博物館

有刺鉄線 
有刺鉄線が目に付く。
首吊り
当時の様子が絵によって解説されている。
プノンペン 絵
ほんの20年ほど前に行われていた虐殺。歴史というには浅すぎる出来事。

敷地内にあったポリスバイクを思わず撮影。
バイク カンボジア
警察のバイクは世界共通でカッコイイ。

校舎は4棟あり、順にA棟、B棟、C棟、D棟と呼ばれている。A棟は取り調べや拷問が行われていた場所。
プノンペン A棟

トュール スレン
A棟は尋問室で剥き出しになった鉄のベットと鉄の鎖だけが置かれている。
このベットに寝かされ、手足は鎖でつながれ、さまざまな拷問が行われた。
床には当時の血痕が、今でも無数に残っている。

トゥール・スレン博物館 B棟
B棟には収容者の顔写真が壁一面に貼られていた。
ポルポト軍は、収容者全員(推定2万人)の顔写真を撮影し、調書を作成し、そして殺したという。
2万人の収容者のうち、生存者はわずか6名。

C棟は独房。
C棟 独房
独房は、一部屋がせいぜい一畳ほどの広さ。
トュール スレン 独房 C棟
ほとんど食事は与えられず、排泄物は壁に空けた小さな穴から外へ流していた。

D棟は残酷な拷問の様子を描いた絵や器具などが展示されている。
プノンペン 拷問

D棟 トュール スレン 

骸骨を並べたカンボジアの地図
骸骨を並べたカンボジアの地図

一通り見終わり、トュクトュクに乗り込むと、ドライバーから話しかけられた。

ド 「どうだった?」

僕 「なんて言ったらいいかわからない。」

ド 「キリングフィールドもトゥール・スレンもカンボジア人にとっては特別な場所なんだ。」

何か言おうと思ったが、言葉に詰まり何も言えなかった。

ド 「どうだ、これから女の子のいるところに行かないか?」

おい、こっちはトュクトュクに揺られながら遠くをボンヤリ見つめて物思いにふけろうかとしてるんだってば。
よし、たった今からお前のあだ名は、『ハレンチ学園流通センター』だ。

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【2006/05/18 23:49】 カンボジア | トラックバック(0) | コメント(8)
4/24 プノンペン
バスから降りると、バイクタクシーのドライバー達に取り囲まれ、あっという間にバックパックを奪われる。
バスから降り、バックパックを背負おうとした瞬間のスキをつかれた。

ド 「ハイ、サー、安いホテル知ってる、行こう。」

すぐさま、バックパックを掴み取り返そうとしたものの、相手の力が強すぎて取り返すことが出来ない。
バックパックの引っ張り合いをしているとそばにいた他のバイクタクシーのドライバーもこの欲望剥き出しな綱引きに加わった。

ド2 「ハーイ、俺のホテルもいいホテルだ。」

ド3 「俺のホテルはエアコン付きだし、冷蔵庫もついてるぞ。」

いつの間にか、僕のバックを4人で引っ張り合っている。

ああ、僕がユリ・ゲラーだったら首に手をかざして一人一人、首をねじ切ってやるのに。

そんな事を考えていたら、急に誰が一番強いのか見てみたくなりバックから手を離して観察をしてみたくなった。

手を離した途端、表情から察するに、クメール語で互いを罵り合っている。
みんなお金を稼ぐのに必死なんだなー、日本では見ることが出来ないパワーだなー、なんて思っているとフィリプスが力づくでバックを取り返してくれた。

一番強いのはフィリップスだった。

急にトイレに行きたくなり、フィリップスと一緒にトイレに行く。
用を足しながら、フィリップスと話をする。

フィ「今日はこれからどうするんだ?」

僕 「決めてないんだよね。」

フィ「俺と一緒にどこかを適当に回るか?」

僕 「うーん、ホテルも決まってないし、何にも考えてない。一人でこの辺をブラブラするよ。」

フィ「そうか。」

フィリップスとどこかに行くのも良かったんだけど、正直なところ、自分の英語力にかなり自信がなかったので会話がもつ気がしなかった。
一人で適当に回るほうが気が楽だった。
【一期一会】という素晴らしい言葉を実践できない自分を歯がゆく感じた。

フィリップスと別れ、どうしようかと考えているとさっきのバイクタクシーのドライバーの一人が声をかけてきた。

ド 「ホテルは泊まらなくてもいいから、市街の中心部の方に行かないか?1000リエルでいいから。仕事がないと困るんだ、飯が食えない。」

1000リエル=30円
バイクで10分ぐらいが30円。
かなりの格安。
即決して、バイクに乗せてもらうことにした。

バイクに乗って1分もしないうちに、さっきまでの低姿勢とはうって変わり、予想通りの営業トークが始まる。

ド 「銃を撃ちたくないか?いいトコを知ってるんだ。」

僕 「いいよ、金ないし。」

ド 「じゃあ、これから夜までお前が行きたいところに行くよ。」

僕 「いいってば。泊まるとこ決めないといけないし。」

ド 「いいホテルを知ってるぞ?」

僕 「さっき、知ってるホテルに泊まんなくていいって言ったじゃん。」

話しかけることに夢中になっていたドライバー。
案の定、事故る。

交差点でバイクにぶつかった。

ド 「オーーーウ!!」

シェムリアップで事故った時よりも遥かに焦った。
蟹江敬三の出演作品の中に、『犯す!』という映画を見つけた時の比じゃなかった。

ド 「大丈夫か?」

口からハートマークの心臓が飛び出るぐらいドキドキしながら、精一杯の見栄を張って親指を立てる。

僕 「大丈夫。」

ド 「まあ、気にするな。」

気にするってば!!
バイクで事故ったんだから!!

とりあえず、セントラルマーケットの前で降ろしてもらう。
セントラルマーケット プノンペン

セントラルマーッケト


僕 「じゃあね。」

ド 「ハーイ、ホテル紹介するぞ。」

僕 「だから、いいって言ってるじゃん。」

ド 「ブンブン、ブンブン。」

僕 「何、言ってんの?わかんないよ、僕、英語ちょっとだけしかわかんないよ。」

ド 「ブンブーン。」

僕 「何それ、クメール語?わかんないよ。」

後で知ったが、ブンブンとは、S○Xのことらしい。

ド 「女は好きか?」

面倒なので適当に答える。

僕 「嫌い。」

ド 「何でだ、お前はホモか?」

メンドクサイ。

僕 「そうだよ、ホモだよ!!」

ドライバーの顔が一瞬引きつる。

ド 「わかった、じゃあな。」

ニヤニヤしながら去っていくドライバー。

うっとおしい営業トークから逃げるにはホモだと言えば簡単に引き下がることを学習。
コレを使わない手は無い。

今度使うときは、ニヤニヤしながら相手の目を見つめて言ってみよう。

ちなみに僕は、女の子が好きです。

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【2006/05/16 23:59】 カンボジア | トラックバック(294) | コメント(4)
4/24 プノンペンに移動(後編)
船に乗り込み、することもないのでデジカメをいじっていると隣に座っていた気の良さそうなおじさんに「一緒に写真を撮ろう」と話しかけられる。
フィリップス
フィリップス かなり陽気。
水上家屋 トンレサップ湖
水上家屋もちらほら 水の上に浮いている。


30分ほど船に乗っていると、船が急に止まった。
どうやら船を乗り換えるらしい。
乾季なので湖の水の量が少ないので、最初は小さいボートで行き、途中でスピードの出せる大きな船に乗り換えなければならない。
ただ、ここで気になることが。

船のボディーに【シェムリアップ→バッタンバン】と書いてある。
しかも、話に聞いていたよりもはるかに船が小さい。
100人乗りの船のはずが、せいぜい20人乗れるかどうか。

僕が行きたいのは、バッタンバンではなくプノンペン。
呆然としているとみんな船を乗り移ってしまった。
焦って船員に話しかける。

僕 「あの船はバッタンバンに行くの?僕はプノンペンに行きたいんだけど。」

船員「・・・・・。」

英語があまりわからないっぽい。
しょうがないので、船を指さし

僕 「プノンペン?」

船員「・・・イエス。」

本当か!?
適当に返事してないよね!?

そういえば、バスに乗っているときになんでドライバーは僕のチケットだけ確認したんだろう。

そういえば、なんで一人だけチケットの色が違うんだろう。

船に乗るとき、子供が連れてってくれた場所に確認もしないでついていっただけだな。

でもこんな湖の真ん中でやっぱり引き返してくれっていってもしょうがない。
しかもプノンペン行きの船は一日一便しか出ていない。

しょうがない、もし、この船がバッタンバンに行くにしても船を乗り換えないことには始まらない。

ところでバッタンバンってどこにあるんだろう。
近ければ今日中に、バッタンバンからプノンペンに行けるかもしれない。
船を乗り換え椅子に座り、急いで地球の歩き方を見てみる。

プノンペン:シェムリアップから南に5、6時間。

バッタンバン:シェムリアップから西に5時間。

さらに調べてみる。

飛行機:全線運休中。

飛行機では行けないな。


列車:毎週1便 所要時間12時間 6:40発

もう、乗れないな、バッタンバンに着くの昼過ぎだし。


ピックアップトラック:6:00〜14:00 所要時間5時間

着いてすぐ乗る場所がわかれば乗れるけど、多分これも乗れなそうだな。


タクシー:強盗事件が頻繁しておりお勧めできない。(地球の歩き方より)

乗りたくない。


ってことは、今日はバッタンバンに泊まらないといけないのか。
明日、日本に帰る飛行機に乗らないといけないのに、いったいどうなっちゃうんだろう。

とりあえず、バッタンバンがどんなところか調べるか。

数年前までポル・ポト派の活動地域だったが、ほぼ壊滅状態になったので、一般旅行者も旅行ができるようになった。

なんでこんな所に行かなくちゃ行けないんだろう・・・。
結果がわかるのは5時間後か。
長いな。

そうだ、フィリップスに聞いてみよう。

僕 「この船ってプノンペンに行くんだよね?」

フィ「イエース。」

下條アトムのナレーションで「大丈夫だった〜。」と頭の中で聞こえた気がした。

ダレダレの船内
プノンペンまで6時間の長丁場に疲れ気味。

椅子に座ってウトウトしていると、外に出て写真を撮り合おうとフィリップスに誘われる。
船の外

スピード 船
結構なスピードが出ている。
フィリップス 写真
写真を撮ることに夢中になっているフィリップス。この後、湖にゴミをバンバン捨てまくる。 
笑顔
優しいのは笑顔だけで、地球には優しくない。
フィリップスの二の腕にストローを突き刺して、『買い物に行くときは買い物袋を持参で』という気持ちを血液がブクブクあわ立つまで吹き込みたくなった。

船の中に戻り、運転席を見てみると運転手がいない。
船が無人で走っている。
もちろん、無人で走れるような船ではない。
呆然として運転席を眺めていると、自分が座っていた椅子の隣にあったトイレのドアが開いた。
トイレから出てきた人を見てみると運転手。
トイレに行きたいときは、無人走行になるらしい。

もう一人、船員がいたのに運転を変わるワケでもなく、トイレに行ったらしい。
運転席に戻ると、もう一人の船員に怒られている。
そりゃそうだ。

家 カンボジア
湖畔には粗末な家も建っている。

ちょっとした長旅にさすがにすることがなくなったのか、気がつくと船の屋根の上は人だらけになっていた。
カンボジア 船
屋根の上でボーっとしていると気持ちいい。

トンレサップ 店
店らしき建物もあるが、船がよる気配はない。
トンレサップ 家屋


ようやく、プノンペンに着きバスに乗って市内を目指す。

バスの運転手は、船を運転していた人がそのまま兼任していた。
しばらく走っていると、急にバスが止まった。

運転手が外に出て何かをしている。
バスが故障したのかと思い、運転手を眺めていると道端のおばさんから果物を買っている。

どれだけ自由なんだろう。
もう一人のサブの運転手と何かを話している。

何事もなかったように、運転手は運転を再開。

しばらくすると、またバスが止まった。

今度はサブの運転手が外に出て行く。
今度こそ車が故障したのかと思って様子を眺めていると、果物を買っている。

またもや、何事もなかったようにバスに乗り込む。

さすがに笑った。
日本だったらクビだな。

しばらくするとまたバスが止まる。

今度は何かと思い、外を見ていると女の人に果物を渡している。
どうやら奥さんらしい。
果物は奥さんに買ったものだったらしい。

当然、何事もなかったようにバスは走り出した。

5分後、また止まる。

今度はサブの運転手が、女の人に果物を渡している。

明らかにプライベートと仕事がゴチャゴチャになっている。
こんな事が許されるカンボジアが羨ましくなった。

そうこうしているうちに、バスがプノンペン市街に着いた。


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【2006/05/14 23:50】 カンボジア | トラックバック(116) | コメント(6)
4/24 プノンペンに移動(前編)
シェムリアップからプノンペンへ船で移動。

前日に泊まっていたゲストハウスでチケットを購入。
トンレサップ湖からトンレサップ川を下って行く。
トンレサップ湖の大きさは琵琶湖の5倍。
デカイ。

ゲストハウスのオーナーに話を聞くと、

オ 「今は乾季だから水が少なくて、ボートがスピードを出せないんですよ。だいたい、5、6時間でプノンペンに着きますよ。」

僕 「湖までは、自力で行くんですか?」

オ 「いや、道路に立ってれば、バスが迎えに来るんでゲストハウスの斜め前のあの辺に適当に立っててもらえば大丈夫です。」

シェムリアップにはバス停が存在しない。
何の目印も無いところで待っていないといけない。

僕 「船の大きさってどれくらいなんですか?」

オ 「100人ぐらい乗れる大きな船ですよ。」

思っていたよりも大きい。
船での移動は、過去に強盗や沈没なんていう、なんともヘケケな話を耳にしていたのでちょっとだけ肩透かしをくらった気分になる。

オ 「とりあえず明日、6時にバスが迎えに来るんで寝坊しないでくださいね。あと船にはもちろん売店なんてないので飲み物とか持っていったほうがいいですよ。」

と、言われたのでコンビニで買い物をした後、バス停らしきところで暗いうちからバスを待つ。
朝方
バイタクのドライバーに声をかけられまくる。

バ 「ハーイ、どこに行くんだ、サンライズか?」

僕 「ノー。」

バ 「1ドルでサンライズに連れてくぞ。」

僕 「いや、いいから。」

諦めて去って行くバイタク。
すると、すぐに他のバイタクが近づいてくる。

バ2 「どこに行きたいんだ?」

断っても断っても後から後から湧いてくる。

ああ、バイタク用バルサンが売ってたら絶対買うのに。

こんなやり取りを10回ほど繰り返した。
時計を見てみると6時30分。
バスが来る時間を30分過ぎている。
時間通りには来ないかもとは思っていたけど、不安になってきた。
バス停はないし、バイタクのドライバーと話をしているうちにバスが通り過ぎたりなんかして無いだろうな・・・。

近くでウロウロしているバイタクのドライバーに話しかける。

僕 「トンレサップ湖に行くピックアップバスを待ってるんだけど、ここで待ってれば来るのかな?」

しばらく考えた後で、

ド「ここだ。」

と。

カンボジアに来て学んだことがある。
カンボジア人はわからないことにも適当に答える。

さっきの答え方の雰囲気からすると

ド 「うーん、わかんないけど、ここじゃねえか?」

多分、こんな感じ。
適当。

不安になっていると、ゲストハウスのオーナ−が歩いてきた。

オ 「船に乗る人の中で、寝坊をした人がいたみたいでバスが遅れてるって連絡がありました。もう少し待っててください。」

しばらく待っていると、バスが来た。
ただ、このバス、ボロボロだった。

椅子を固定するネジがはずれていて、舗装されていないガタガタの道を走ると椅子が自然にリクライニングするので前のめりにチョコンと座っていないといけない。

誰も座っていなかった助手席に至っては、何もしなくても自然に180度回る始末。
椅子の役目を果たさない、ちょっと場所をとるオブジェになっている。

あまりのボロボロさ加減に可笑しくなって一人で笑っていると、バスのドライバーの携帯が鳴った。

ド 「やまとゲストハウスから乗ったのはお前か?」

僕 「はい。」

ド 「チケットを見せろ。」

チケットを見せるとなにやら困惑顔のドライバー。
携帯で何かを話し、電話を切った。

何だろう。
バスに乗っている他の人のチケットを見てみると、色が違う。
なんで、僕のだけ色が違うんだろう。
寝坊したヤツを待っていたせいで、乗る予定だった船が出ちゃったのかも。
まあ、でもプノンペンに行ければそれでいいから、別にいいか。
この時はそんな事を考えていた。


30分ほどバスに揺られて、トンレサップ湖に着くと、子供が何人も走り寄って来た。

子供 「ハーイ、何処に行くの、プノンペン?」

僕  「そう、プノンペン。」

子供 「じゃあ、ついてきて。」

転ぶといけないから荷物を持つと子供が元気一杯に言い、あっという間に荷物をとられる。

船のある場所に案内されると、予想通りチップを要求される。

子供 「1ドル。」

あまりに予想通り過ぎて笑ってしまい、財布の中にあった細かいお金をチップとして渡そうとすると、

子供 「ノー!! 1ドル!!」

子供の顔がいつの間にか般若のようになっている。

僕  「ノー。 これでいいだろ?」

子供 「ノー!! 1ドル!!」

口いっぱいに、かまぼこを詰め込んでやりたいぐらい頭にきた。
10m荷物を運んで、1ドルなんてバイクタクシーのドライバーよりもよっぽどワリがいい。
バットをいつもより拳一つぶん短く持ってライト方向に打ってやろうかと思ったが、キリがないので相手にしないことにした。


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【2006/05/14 13:49】 カンボジア | トラックバック(56) | コメント(0)
4/23 ベンメリア
この日は、同じゲストハウスに泊まっているH君と車をシェアしてベンメリアに行くことにした。
郊外にある遺跡なので、車で片道1時間半ぐらいで51ドルかかる。
シェアして行かないと正直、懐が痛い。

ベンメリアはラピュタのモデルになった場所だと言われているが、ペルーのマチュピチュなど他にもモデルになったと言われている場所があるので実際のところはどうだかわからない。

車をシェアしたH君は喋ってみるとなかなかアレだった。
H君はシェムリアップに来て3日目。
僕の泊まっているゲストハウスに来たのは昨日の夜だったが、それまでに散々ボッタくられたらしくちょっとだけ怖気づいていた。

まず、シェムリアップの空港に着き止まる場所の決まっていなかったH君は空港にいたバイクタクシーのドライバーに市内のゲストハウスに10ドルで連れて行かれる。(通常2ドル)

ゲストハウスに着くと、バイクタクシーのドライバーに翌日のアンコールワット近辺の案内を30ドルで申し込まれ、了承する。(通常8ドル)

連れて行かれたゲストハウスは窓も無く、ドアには鍵がついておらず、かなりの不安を覚えたそうだ。

僕 「ドアに鍵がかからないってかなり嫌だね。」

H 「はい、身の危険を感じました。」

僕 「なんで部屋を見た時に別のゲストハウスに移らなかったの?」

H 「いや、なんか、別のところに行きたいって言ったら悪いかなって思って。」

僕 「いや、悪くないでしょ、だって鍵かからないの嫌じゃん。」

H 「そっすねー。」

僕 「自分で南京錠とか持ってきてないでしょ?」

H 「南京錠って名前からして強そうですよね。」

話を聞けば聞くほど、ゆうこりんなH君だったが、話をしているとなんとなく憎めないキャラクターだったので、ただただ笑ってしまった。

僕 「高いなーって思ったら、高いって言わないとどんどんボラれちゃうじゃん。」

H 「はい、勉強になりました。」

今、泊まっている、やまとゲストハウスに来るにも全然見当違いの所で降ろされ、しょうがなく地図を見ながらやまとゲストハウスに辿り着いたそうだ。

僕 「じゃあ、今のゲストハウスに来てホッとしたんじゃない?」

H 「はい、カンボジアに来て初めて安心を手に入れることが出来ました。わからないことがあったら教えてください。」

僕 「いや、でも、僕も海外ひとりで来るの初めてだし、教えられることなんて無いよ。」

H 「いや、それでも参考になります。」

その勉強熱心さを、カンボジアに来る前に日本で予習しておけばこんなことにならなかったんじゃかな、H君。


外の景色がのどかだったので、ぼんやりと眺めているとH君に話しかけられる。

H 「話しかけていいすか?」

僕 「うん、どうしたの?」

H 「あの、地球の歩き方に書いてあったんですけど、ベンメリアに行く途中に山賊が出る危険があるって書いてあったんですけど、山賊出るんですかね。」

知らなかった、山賊が出るなんてどんな場所にある遺跡なんだろう。

僕 「うーん、どうなんだろうね。」

しばらくの間、二人で地球の歩き方を食い入るように読み漁った。
山賊。
一回、生で見てみたいけど痛い目にあうのは嫌だな。

しばらく車に乗っていると、プレハブの料金所が目の前に現れる。
道路の舗装もされていないのに、ここから先は有料なんだな、なんて思っていると、

H 「道路代は僕が出します!!」

鼻息を荒げていつの間にか財布に手をかけているH君。
いつの間にかついでに、さっきよりも髭が濃くなっている。
君のその心意気はその男性ホルモンの代謝と同じくらい旺盛だね。

僕 「道路代は多分、最初に払った料金の中に入っているんじゃないかな。」

ドライバーが料金所の人にお金を手渡している。

H 「うわっ、本当っすね。」

リアクションが全盛期から1、2年たった頃の出川哲郎ぐらい大きい。
見ていて飽きないな・・・。

また景色をを見ようと顔を外に向けると、H君が興奮気味に話しかけてくる。

H 「見てくださいよ、料金所のバーが手動ですよ。紐で引っ張ってバーを上に上げてますよ!」

僕 「ホントだ。」

料金所の人が、紐で引っ張ってバーを上げている。
レトロだ。

カンボジアの緩い雰囲気を楽しんでいるうちにベンメリアに着いた。
ベンメリア

ベンメリャア
歩いていると、現地のおじさんが地面を指差して話しかけてきた。

お 「コレは蛇の通った跡だ。気をつけろ。」

初対面でファーストミットを突き破るような牽制球を投げられる。

ニヤニヤしているおじさん。

お 「俺が遺跡を案内してやるからついて来い。」

とりあえず、後について行くことにする。

H 「うわぁ、なんかこの遺跡、ドラクエみたいですね。」
ベベンメリーア
確かにドラクエっぽい雰囲気のある遺跡だ。
ピエンメリア


お 「よし、中に行くぞ。」

ゲンメリタ

お 「ここから先も案内するからガイド料として1ドルくれ。」

やっぱりそういうことだったか。
H君と軽く相談し、安かったのですぐに1ドルを渡して案内をしてもらうことにした。
ただ、このおじさん、英語の発音がかなり悪くて説明を理解するのが大変だった。
ベンメリア ガイド
ぐんぐん先を歩いていくおじさん。
ベルメルル
実はコレくらいの高さのところを歩かされる。

H 「この遺跡、日本にあったら絶対に中に入って見れませんよね。」

確かにそうだ。
こんな崩れかけの遺跡を登ったり降りたりなんていうのは、日本では危険だからと言われて見る事が出来ない気がする。
キンメリド

ケンメレレ


遺跡の中にあるブランコのように乗ることが出来る木で
ブランコ
記念撮影。

ブランコ ガイド
このおじさんの娘は、百人一首で日本語の勉強をしている気がした。

一通り遺跡を見終わった後で、おじさんにお礼を言って別れる。
H君と二人で遺跡の周りをフラフラと歩く。
意外と広い ベンメリア



僕 「意外と広いよね、この遺跡。」

H 「そっすねー。」

二人でダラダラと歩いていると、


ドーーーーン!!

爆発音がした。

H 「な、なんですかね・・・。」

僕 「・・・そういえば、この辺、地雷の撤去作業をしてるらしいよ。地球の歩き方に書いてあった。」

H 「地雷の音だったんですかね。」

僕 「わかんないけど、明らかに日本では聞いたことが無い種類の音だったね。」

H 「地雷撤去じゃなくて、誰かが地雷踏んじゃったりしてないですかね・・・。」

僕 「そうじゃないといいね・・・。」


他の遺跡とは、少し毛色が違い見学するにもちょっとした冒険気分を味わうことが出来たベンメリアだった。


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【2006/05/12 01:13】 カンボジア | トラックバック(1000) | コメント(25)
4/22 午後
泊まっている、やまとゲストハウスで昼ごはんを食べる。
カツカレー やまとゲストハウス
3ドル。ビールが無料でついてくる。

することも無かったので、自転車を借りてシェムリアップの町をウロウロすることにした。
歩道を走っていると、地元の人達から道路を指差して何かを言われる。
どうやら自転車は車道を走らないといけないらしい。
車道はバイクが多くて走るのが怖い。
シェムリアップ 道路

1.5ドルで借りた自転車はサドルが固くてとにかく尻が痛い。
壊れてギアの変速も出来ず、ブレーキも申し訳程度しか利かない。
ブレーキを使うと、ヒステリックな女の子の金切り声のような音がする。
ああ、こんなことなら、もうちょっとお金を出してもっといい自転車を借りればよかった。

尻の痛さに負けて、立ち漕ぎをしていると子供に指を指されて笑われる。
マーケット付近

暑い。
尋常じゃないくらい汗をかいている。
もし、自分が蝋人形だったらとっくに顔が無くなってるな・・・。

暑さに負けて、すぐにUターンを決意。
交通量が多くて、道路を渡るタイミングがわからない。
シェムリアップは基本的には1車線。
ただ、バイクが多いのでナチュラルに片道4車線ぐらいの交通量がある。
こんな壊れかけの自転車でどうやって、反対側に渡ればいいんだろう・・・。

親切な地元の人に

「今だ、渡れ!!」

と言われて何とか道路を渡ることが出来た。
自分が道路を渡りたいときには、バイクは止まってくれるものだと思い込めば道路を渡ることが出来る事がわかった。


ゲストハウスに戻り、シャワーを浴びた後でベッドに寝転ぶ。

ああ、疲れたな。
でも、晩メシまでは時間があるし、この微妙に余った時間は何に使ったらいいんだろう・・・。

そういえば、サンライズもサンセットも見ていない。
せっかくだから一度ぐらいは見てみるか。

思いつきでサンセットを見にプノンバケンに向かった。
プノンバケンへの道のり
この長い坂道を登るとプノンバケンに着く。
象 プノンバケン
坂道を登るのが嫌な人は象に乗って登ることも出来る。
プノンバケン
丘の上にあるプノンバケン。
プノンバケンを登る
サンセットを見るためにはプノンバケンを登らなければならない。
階段一段の幅が15cmぐらいなので、足を横向きにしないと登れない。
登ると言うよりも、よじ登るといった感じ。

辛い。
何処からとも無く、

「実はお前のの体は、今まで黙っていたけど遺跡をよじ登るためにピッタリの体なんだよ。」

なんて褒め言葉がグルグルと頭の中に回りだした。

どうにか登りきり、サンセットを待っていると一つ問題が・・・。

カンボジアに着いてからというもの、蚊よけクリームを常に塗っていた。
蚊に刺されてマラリアなんて日本では病院に勤めている僕でもお目にかかることが出来ないその響きだけで心が折れてしまいそうな病気に罹りたくなかったからだ。

カンボジアは日差しが強い。
日焼け止めも塗らなければならない。
以前、富士山に登った時に、うっかり耳に日焼け止めを塗らなかった僕は、両耳を火傷してしまい、見るも無残なくらい見事な水ぶくれが出来てしまった。
その結果、火傷が治るまで両耳をガーゼで覆わなければならくなった。

コンビニに行くにも、両耳はすっぽりガーゼ。
仕事をするにも両耳はすっぽりガーゼ。
その情けなさといったら、地球の重力を肌で感じることが出来るくらい両肩に重みを感じ、これはひょっとすると後天的にDNAに刻み込まれて、もしかしたら自分の子供は生まれながらにしてアダルトチルドレンになってしまうんではないかと感じるぐらいだった。

この経験から、蚊よけクリームと日焼け止めをベーっタリと塗っていたところ、初日から見るも鮮やかなジンマシンが出てしまった。

今までの人生の中で見たことの無いくらい色鮮やかなジンマシン。
あまりの色鮮やかさに、より目になるくらい焦り、マラリアと水ぶくれを天秤にかけた結果、蚊よけクリームだけを塗ることにしていた。

その結果、顔は取り返しのつかないくらい日焼けをしていた。
『コラーゲン』なんて単語をうっかり耳にした僕の肌は、和田アキ子の前でニコニコしていた峰竜太がオリエンタルラジオにタメ口をきかれた途端、般若のような顔になるぐらい日焼けをしていた。

サンセット。
日が沈んでいく様子を見るので、太陽と面と向かわざるを得ない。
太陽が沈んでいく様を見るためには、モロに日に当たらないといけない。

顔が痛いな。
サンセット

曇り空の中、たいした感動も無く、何となくサンセットを見てゲストハウスに戻った。


夜、同じゲストハウスに泊まっている6人で食事に行くことにした。

その中で、一番英語が話せた姉御肌の人が食事とビールを注文する。
ビールが缶ビールなのか瓶ビールなのかわからなかったので、店員に聞く。

姉 「この、ビールは量はどれくらいなの?」

店員「1リッター。」

姉 「じゃあ、これ二つ。」

店員「オーケー。」

しばらくすると、350mlの缶ビールが一つ出てきた。

姉 「ノーーーー!!」

アメリカ映画の中でしか見たことが無いようなリアクションで怒る姉御肌。

姉 「ユー セイ 1リッター!!」

オドオドする店員。
適当に答えたらしい。
あまりの迫力に、クリッとカールした前髪がベットリとオデコに張り付いている。

適当にヘラヘラと笑った後で、店の置くに引っ込んでいく。
どうやらこの店員、英語があまりわからないらしい。

しばらくして、注文したものと違う料理を持ってくる。

姉御「ノーーーーー!!」

まるで般若のような視線で店員を睨みつける。

姉御「この料理は頼んでない!!」

店員「アイツが注文した。」

指先がコチラを向いている。

僕 「いや、頼んでないよ。」

店員「じゃあ、アイツが注文した。」

すぐさま他の人を指差す。

女 「私も頼んでないよ。」

姉御「頼んでないんだから、持って帰れ!!」

ノーと言える日本人を目の当たりにしたけど、なりたいとは思えなかった。

姉御「あの、カンボジア人、日本人みたいでムカつく!! 英語がわかんないんだったらオーダーとりにくんな!!」

アンタ怒りすぎ。
カレーが辛くて怒ったヨシキを思い出した。

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【2006/05/09 02:56】 カンボジア | トラックバック(0) | コメント(2)
カンボジア旅行記 4/22 バンテアイ・スレイ バンテアイ・サムレ
朝、目が覚めると相変わらず猟奇的に暑かったが、体がカンボジアの気候に徐々に慣れてきていた。

この日は、バンテアイ・スレイとバンテアイ・サムレにトュクトュクで向かった。
片道一時間ちょっと。
トュクトュク バンテ
どこと無くオドオドしていたが、ドライバーはなかなかの好青年。ただ、友達から『敗戦投手』というあだ名で呼ばれている気がした。
 
心地良い風を体に感じながら、まずはバンテアイ・スレイに向かう。
シェムリアップから少し郊外に出るだけで、風景が変わる。
カンボジア 家
カンボジアの農村。
郊外


トュクトュクの椅子に座って風景を眺めていると、子供達と目が合う。
カンボジアの子供達は、アイドル的電波を感じるぐらい可愛い。
目が合うと、必ず手を振ってくる。
手を振り返すと、満面の笑みでさらに手を振ってくる。
チョコレートよりも、キャラメルよりも、「将来の夢は社長」なんて言っているフリーター君よりも、甘ーい笑顔。
カンボジアの子供を見ていると優しい気持ちになれる。

そうこうしているうちに、バンテアイ・スレイに着いた。
バンテアイ・スレイ
他の遺跡に比べて、レリーフが細かく赤い
バンテアイ・スレイ 2
バンテアイ・スレイは『女の砦』という意味。他の遺跡に比べて華やかさを醸し出しているような気もする。
バンテアイ・スレイ 1

バンテアイ・スレイ 3

バンテアイ・スレイ 4
祀堂

フランスの大作家アンドレイ マルローが盗み出そうとした美しい天女像『東洋のモナリザ』
東洋のモナリザ
を撮ったつもりがボケボケ 暑くて写真を撮るのが面倒になってきた。
モナリザ
左端に微妙に写っているのが『東洋のモナリザ』 
もし、名取裕子に「せっかく見に来たんだから、もう一回撮りなさい。」と、優しく言われたとしても撮る気が起きないぐらい面倒だった。


バンテア・スレイを後にし、バンテアイ・サムレに向かう。
バンテアイ・サムレに着くと、トュクトュクの周りに物売りの子供達が群がってきた。

子供1 「ハーイ、オニイサン、これ、1ドル。」
 
子供2 「ハーイ、オニイサン、これ、二つで1ドル。」

クロマー、絵はがき、置物などなど、いろいろなものを持った子供達10人ぐらいに囲まれる。
いつもなら相手にしないんだけど、一番小さい物売りの女の子が気になるものを持っていた。

欲しい・・・。

でも、遺跡を見るのに余分な荷物を持って歩きたくなかった。
遺跡を見終わった後で買いたい。

僕  「遺跡を見終わったらまたここに来るから、その時に買うよ。」

子供達「オーケー!!アイ リメンバー ユー!!」

子供達は口々に同じセリフを言って、一斉に散っていった。 
いや、僕は女の子に言ったんだけどな・・・。
まあ、いいか。

バンテアイ・サムレ
この頃になると正直、遺跡慣れをしてきていて期待していなかった。
バンテアイ・サムレ
が、この遺跡には自分以外誰もいなかった。
バンテアイ・サムレ1
遺跡を独り占めできたことに感動する。
バンテアイ・サムレ2
最高に気分がイイ。

「この遺跡は今日、俺に出会うために建てられたんだ。」

と、憂鬱そうな口調であご髭をさすりながら呟いてみると、まんざらでもない気分になってくる。
ならないですか、そうですか。

バンテアイ・サムレ3
が、この写真を撮る頃には観光客がチラホラ。
急に白人観光客を虫眼鏡であぶって、「シオシオのパァー。」と言わせたくなった。

蟻塚
蟻塚を発見して何となく撮影。


遺跡からの帰り道、案の定、物売りの子供達が走り寄ってきた。

子供1 「ハーイ、オニイサン、アイ リメンバー ユー。」

子供2 「ハーイ、オニイサン コレ 1ドル。」

行きに見かけた一番小さい女の子を捜してみると、他の物売りの子供達の勢いにおされて後ろの方でモジモジしている。
自分からは買ってもらえないんじゃないかと不安だったのか、大事な売り物を小さな手で握り潰してしまっている。

物売りの子供達を押しのけて、欲しかったものを指差し、女の子に話しかける。

僕  「ハウマッチ?」

女の子「2個、1ドル。」

僕  「OK。」

財布から1ドル札を取り出し、女の子に渡す。
お金を渡すと満面の笑みで跳ね回る女の子。
可愛らしい。
あまりの可愛らしさに、もう2、3ドル渡しそうになった。

葉っぱのバッタ
女の子が握り潰してネロネロになった葉っぱで作ったバッタ。

物売りの子供達から何かを買うことは、本当は子供達にとって良くない。
おいしい商売なので、親が子供に物売りをさせて学校に行かせなくなってしまう。
1ドルと言えば、僕が泊まっているゲストハウスからバイクタクシーでオールドマーケットまで行ける値段と一緒だ。

ただ、今回は単純にバッタがどうしても買いたくて買いたくて買ってしまった。

女の子があまりにも可愛らしかったので写真を撮る。
物売りの女の子
カメラを向けた瞬間から、顔が引きつりまくって固まる。

バッタを買った瞬間から他の物売りの子供達が騒ぎ出す。

子供1「ハーイ、オニイサン、ワタシ、2コ、2ドル。」

さっきより高い。
カンボジアの子供にもプレミア価格は存在するらしい。

子供2「ハーイ、オニイサン、ワタシ、3コ、3ドル。」

カンボジア商法は得をしない。

子供3「ハーイ、オニイサン、アイ リメンバー ユー。」

女の子にした約束を自分も約束したと言いたいらしい。

僕  「ノー。」

子供3「ハーイ、オニイサン、アイ プロミス ユー!!」

涙目になって足をバタバタ。

僕  「ノー。」

子供3「ハーイ、オニイサン、アイ リメンバー ユー!!」

涙目で手もバタバタ。
さすがにちょっと可哀そうになる。
でも、いらないから買わない。
コイツは、羊の皮を被った毒蝮だと自分に言い聞かせて事なきを得る。

さっきの女の子を見てみると、

女の子「アイ ラブ ユー アイ ラブ ユー!!」

と、コチラを見ながら抱きしめたくなるくらいの満面の笑み跳ね回っている。


トュクトュクに乗るときに、ドライバーに買ったものを見せると

「こいつ、買っちゃったよー。」

的な嘲笑をされたが、ボリジョイな気分でゲストハウスに帰った。



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【2006/05/07 04:00】 カンボジア | トラックバック(315) | コメント(13)
旅行記は小休止 今日は・・・
父ダイダロスは、息子のイカロスに言う。

「イカロスよ、空の中くらいの高さを飛ぶのだよ。あまり低く飛ぶと霧が翼の邪魔をするし、あまり高く飛ぶと、太陽の熱で溶けてしまうから。」

二人は飛んだ。

農作業中の人々や羊飼いたちが二人の姿を見て、神々が空を飛んでいるのだと思った。

イカロスは調子に乗ってしまった。父の忠告を忘れ、高く飛んでしまった。

太陽に近づくと、羽をとめた蝋が溶けてしまった。イカロスは羽を失い、青海原に落ちて死んでしまった。

以後、その海はイカリア海と名づけられた。


ゴールデンウィーク。
パラグライダーをしに行ってきました。
以前、登場したことのある友達夫婦と。

新婚のご夫婦。
実に仲がよろしい。

つい先日、奥様の誕生日にはご主人が作ったMIXテープを奥様にプレゼント。
僕はジャケットの絵を描いたので、僕のぶんのMIXテープも作ってくれてました。
ジャケット

でもね、一つ言いたい。

僕が描いた絵は・・・
ジャケット逆
こうだったはずなんですけど。
上下が逆。

僕 「上下が逆なんだけど、このジャケット。」

旦那「まあ、いいじゃん。」

奥様「うん、違和感ないよ。」

なるほど、そうですか。
じゃあ、僕も言わせて頂きます。
今、これを書きながら君の作ったMIXテープを逆回転にして聴いてますが、なかなかカッコイイよ。


話をパラグライダーに戻します。
とりあえず、車でパラグライダーをやる山に向かう。
車で向かう
近くにコンビニがないので、飲食物は持参してくださいとのこと。
そうとう山奥に行くらしい。

山道
のどかな山道を登っていくと、パラグライダースクールに着いた。
こまち

事前に、半日体験コースを予約していた。

時間になると、インストラクターの紹介がされた。

が、かなりの強面。
『体育教師』か『体罰教師』なんてあだ名が頭に浮かぶ。

今にも
 
「おい!! 歯を見せるな!!パラグライダーを舐めるんじゃない!!」

なんて怒り出しそうだ。
中学の時の、何故か毎日手に鉄パイプを持っていた教師を思い出した。

こんな怒りっぽそうな人が僕の後ろについて一緒に飛ぶんだー。
なんて事を、この時は呑気に思っていた。

そんな事を思っているうちに説明が始まった。

イン 「えー、本来ならビデオを見て予備知識をつけた後で実技に移るんですが、今日はビデオは見ません。すぐに実技に移ります。」

な、なんで予備知識を省いちゃうんだろう・・・。
大事な事なんじゃないのかな。

そんな気持ちを察してくれるワケも無くフライトエリアに到着。
ノリノリ
この時はまだ気持ちに余裕があった。

とりあえず、フライトに必要な装備をさせられる。
パラグライダー 装備

装備の説明をうけた後で、走らされる。
走る

イン「いいよ!! ピーターさんはセンスがいいね!!」

僕 「はあ、そうなんですかね。」

知識が完全にゼロなので何を褒められているのかさえわからない。 

イン「時計持ってる? 今何時?」

僕 「10時40分です。」

イン「うーん、あんまり時間が無いな。よし!!飛んじゃおう。」

いや、あの、そんな簡単にGOサインを出してもいいんでしょーか・・・。
それなりに出来るようになってから飛びたいんですけど。

イン「よし、じゃあ、B斜面に登ろう。」

言われるがままに、斜面を登る。

イン「よし、じゃあ、君から行こう。」

旦那が指名される。

とりあえず様子を見てみたいし、僕からじゃなくて良かった。
準備



ただ、一つ疑問が・・・。

いつまでたっても後ろについて一緒に飛ぶ準備をしていない。
何でだろう・・・。
隣で準備をしている人に話しかけられる。

隣 「今日、初めて?」

僕 「はい。」

隣 「初めて一人で飛ぶのって怖いよね。」

この時、初めて気がつく。
ああ、一人で飛ぶんだ・・・。
TVとかで見るパラグライダーは二人で飛んでるから、先入観から最初は二人で飛ぶものかと思い込んでいた。

隣 「落ち着いて行けば大丈夫だよ。」

優しい言葉をかけてくれる隣の人。

でも、僕、落ち着けるだけの材料は何も持ち合わせていないんですけど・・・。
今日やったのは、パラグライダーに必要な装備をして、平地を走っただけなんですけど・・・。
不安感だけが爆発的に高まる。

穴を掘って埋めた後で、何度もスコップで土を叩いて固めても這い出してくるぐらい強烈な不安感。
あー、セメント持ってくれば良かった。

そういえば、着地の仕方を習ってないんだけど、どうしたらいいんだろう・・・。
やっぱりビデオを見ておくべきだったんでは。

まあ、でも初心者に一人で飛ばさせるぐらいだから、地面からほんの1、2mぐらいしか浮かないんだろうな。

そんな事を考えているうちに、旦那にインストラクターが声をかける。

イン「よし、走れ。」

後ろで見守っていると、走った後で体が宙に浮いた。

うわぁー、アイツ、飛んでるなー。

予想に反して、ゆうに地面から5mはある。
あの人、平地を何回か走っただけでなんであんなに飛んでるんだろう。

ズザーーーッ。

体を地面にシコタマ擦り付けて着地する。
自分のボキャブラリーを総動員しても慰めることが思いつかないような悲惨な着地。

ああ、僕もああなるんだろうな・・・。
そう思っていると、

隣 「アレはブレーキをかけるのが遅かったね。もっと早めにブレーキをかけないとダメだよ。」

と、アドバイスをされる。
何のことだかサッパリわからない。
いよいよフライト
問答無用でフライトの準備をさせられる。

イン「よし、走れ!!」

言われるがままに、走る。
走っていると体が宙に浮く。

うわぁ、高い。
下には茶畑。
このまま下に落ちたらどうなっちゃうんだろう・・・。
痛いんだろうな。
ところで、このまま飛んでても着地できそうな場所なんて何処にも無いんだけど・・・。

イン「右!!右に曲がれー!!」

インストラクターの声が耳に入る。
なんとか右に曲がって着地。

ほんの10秒ぐらいのフライト。
楽しいけど、怖い。

空を見上げると上級者が飛んでいる。
上級者
上級者はえらいこと高く飛んでいる。 

あの人達は、命綱もついてない状態であんな高いところにいるわけか。
カラスにでも突かれたら日には地面にまっ逆さまだ。
危ないなー。

生まれ変わっても、自分がパラシュート部隊に入れないことはとりあえずわかった。


実際飛んでみると、楽しいんだけど体調が万全の時にやるべきだということがわかった。
実は、風邪を引いていてパーカッションのようなドスの利いた咳が止まらない。
ちょっと走るだけでと、ゼエゼエして呼吸困難になる。


フライトする瞬間を写真に収めたかったので、カメラをかまえる。

僕 「写真撮るからバッチリ飛んでよ。」

旦那「わかった!!」

フライト準備
フライト前
フライト後
フライト後 一機死んだ。

木に引っかかる。
ここ一番に異常なくらい弱い旦那。
しょっぱいな。

奥様の方が、よっぽど綺麗に飛んでいた。

旦那曰く、パラグライダーはあんまり面白くなかったとのこと。

奥様、あなたの愛しい旦那様の老後の趣味は般若心境の写経のような気がします。

最後にインストラクターと記念撮影。
記念撮影


イン「よし、俺がみんなを撮ってやるよ。」

後ろ向き
何故か後ろ向きな記念写真

3本ほどのフライトだったけど、パラグライダーは楽しかった。


とりあえず、パラグライダー場を後にし、川越の菓子屋横丁に向かう。
車から
レトロな雰囲気が漂う
菓子屋

人力車
人力車もいる
混みすぎ
ただ、人が多すぎ。MPが無くなるまでニフラムと呟いても誰も消えなかった。
紫芋ソフトクリーム
日本一長いふ菓子(95cm)を買って、紫芋ソフトクリームを食べる。 味は普通。

人疲れして帰宅。

こんなGWでした。


次回からは、またカンボジア旅行記に戻ります。

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【2006/05/05 20:00】 日記 | トラックバック(3) | コメント(6)
4/21 シェムリアップ 午後〜夜
ゲストハウスに戻った後で、オールドマーケットに行くことにした。

近くにトュクトュクのドライバー達が溜まっていたので声をかける。

僕  「オールドマーケットに行きたいんだけど。」

ド1 「ヘイ、サー、1ドルでどうだ。」

ド2 「ヘイ、サー、俺なら3500リエルだ。」

1ドル=4000リエル

ド3 「ヘイ、ヘイ、俺は3000リエルだ。」

どんどん値段が下がっていく。

ド1 「ヘイ、俺は、安全運転だし、乗り心地もいいぞ?」

僕  「3000リエルより安くしてくれんの?」

ド1 「ノー、1ドルだ。」

思わず笑っちゃったので、1ドルで乗ることにした。
他のドライバー達は安くしたにも関わらず、乗ってもらえなかったのでかなり不満そうだった。

ド2 「コイツの運転は危ないぞ。」

ド1 「サー、聞かなくていい、大丈夫だ。」

面白いなー、と思いながら乗ってしまった自分が浅はかだったことをその後思い知ることになる。

ド 「ヘイ、サー、女の子は好きか?」

僕 「普通。」

ド 「女の子がいる店があるんだけど、行かないか?」

僕 「行かない。」

ド 「ヘイ、サー、マリファナは吸うか?」

僕 「吸わない。」

ド 「いいのがあるんだけど。」

僕 「いらない。」

ド 「ヘイ、サー、俺は日本に友達がいるんだ。」

僕 「ああ、そう。」

このドライバー、話をしたいらしく運転そっちのけで話しかけてくる。
前をあまり見ていない。
前を見て運転をして欲しい。
危ないから。

運転手
この写真を撮った30秒後、自転車を轢いた。

異国の地での交通事故。
かなり焦る。
幸い、怪我は無さそうだ。
どうなることかと見守っていると、笑顔1つで即和解。
別れ際に手まで振っている始末。

いったいどうなっているんだ、地球は。
もっと一生懸命回って欲しい。

とりあえず、オールドマーケットに着いた。
オールドマーケット

ここに来た一番の理由。
Tシャツを買わないと、着替えが無い。

歩き回ってみたものの、日本で言うなら『神風』だとか『富士山』みたいなTシャツしかない。
しょうがないので、オールドマーケットの近くの雑貨屋でTシャツを買う。
2枚で10ドル。
安いけど、カンボジアにしては高い。
オールドマーケットなら2枚4ドル。

6ドル高いな。

よし、こんなときは都合のいいときだけ円換算。

1枚480円高いのか・・・。
うん、たいして損してない。

ついでにクロマーも購入。
クロマー
2ドル

買い物をしているうちに晩御飯の時間になった。
オールドマーケットにあるで適当に食事をすることにした。

1人で食べるのも寂しいので、日本人がいたらご一緒させてもらおうと探してみるものの、一人も見つからない。
カンボジア人しかいない。
英語力にの不安があるから、1人で食べるのって嫌だったのに・・・。

カンボジアの食堂は、ガラスのショーウィンドウにおかずが並べてあり、食べたいものを指せば注文が出来る。

おかず2品と瓶ビールで4ドル。

カンボジア ご飯
安い
野菜の炒め物らしきものとオムレツらしきもの

注文をした後、何故か店員に大爆笑をされ、不安でいっぱいになる。

突然、女の店員さんが隣に座り、仕種から推察するに甘い言葉らしきものを耳元で何かを話しかけてきた。
が、クメール語だったのでサッパリ理解できない。
オドオドしていると、鼻でフンとやられた後で席を立っていった。

あの、ご飯を食べたいだけです、僕。

ご飯を食べていると、隣のテーブルにいたカンボジアの女の子がコチラをチラチラ見ている事に気づく。
あまりの可愛らしさに写真を撮る。

カンボジア 子供
カンボジアの子供は殺人的に可愛い

ご飯がかなり美味しかったので、夢中になって食べていると、突然背中に鈍い音と共に、痛みを感じる。
殴られた。

かなりビックリして振り返るとさっき写真を撮った女の子だった。

どうやら帰るらしく、お別れの挨拶をしてくれたらしい。

目を閉じて想像してください。

英語もろくに喋れず、治安がいいのか悪いのか解らない異国の地の食堂で、日本人は自分1人。
ただ、ご飯を食べていただけなのに突然後ろから殴られるこの怖さ。

ヒッチコックのスリラー映画どころでは無い。

とりあえず、子供特有の手加減無しのパンチは万国共通だということがわかった。
女の子はその場で親から投げキッスを教わり、満面の笑みで可愛らしく投げキッスをしながら帰っていった。

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【2006/05/02 02:45】 カンボジア | トラックバック(1000) | コメント(12)
4/21 アンコールワット小回り その3
ライ王のテラス
ライ王のテラス
象のテラス
象のテラス

を見た後で、タ・ケウへ移動。

タ・ケウ
ピラミッド式寺院 タ・ケウ

王の突然の死で未完成。
ピラミット式なので階段を登る要領で一段一段登ることが出来る。

一段一段が狭い
一段の幅が15cmぐらいで登りづらい
駆け上がる
はりきって駆け上がるチャイ
光


チャイ 「どうですか?」

僕   「疲れちゃったよ。一段一段が凄い狭いし。」

チャイ 「疲れましたか?」

僕   「うん、でも気持ちいいね。」

チャイ 「じゃあ、行きましょう。」

おい、チャイ。
疲れたって言ってるだろ。
八仙飯店に行って人肉饅頭を買って来い。

降りる
登ったら降りる でもこの高さ

タ・ケウを早々と立ち去り、タ・プロームに向かう
タ・プロームに向かう

タ・プロームに向かう途中、生えていた木を指して
話しはじめた。

チャイ 「これは、ギョジュエンに使う木です。」

僕   「・・・・・。」

チャイ 「ギョジェンです。」

僕   「ああ、漁船!? シップ?」

チャイ 「オオ、イエス。ギョゼン。」

その後、チャイは暇さえあれば『漁船』と呟いて練習していた。

実は、タ・プロームが一番見たかった遺跡。
入り口

タ・プローム
ここは自然の力を明らかにするために
タプロ
樹木の除去や
プロプロ
積み直しなどの修復をしていない。
タ

自然の驚異
自然の脅威を感じることができる

残念だったのは、名前とかの落書きが物凄く多かったこと。

僕   「チャイ、タ・プロームって落書きが多いね。」

チャイ 「ああ、そうですか?」

興味があまり無いみたいだった。


アンコールワットの傍にある食堂で昼食。
グリーンカレー
グリーンカレー 暑さにヤラれて写真がボケボケ

昼食後、いよいよアンコールワットへ。
アンコールパット

お坊さん


僕   「アンコールワットって子供のお坊さんが多いね。」

チャイ 「あれは観光です。」

僕   「何が?」

チャイ 「カンボジア人もアンコールワット見たこと無い人たくさんいまーす。」

僕   「えっ!? じゃあ、あのオレンジ色の袈裟を着た子供達は観光なの!?」

チャイ 「はい。」

僕   「じゃあ、ここでお経読んだりとかしてるわけじゃないんだね。」

チャイ 「そうです。」

竹原慎二のぼこぼこ相談室にこのショックを打ち明けたくなった。 

アンコール


アンコールワットの柱には弾痕があった。
弾痕
チャイの話によると、ポルポト時代のものらしい。
祈る子供

テバター アンコール

影

仏教
アンコールワットは仏教とヒンドゥー教が共存している

周りをキョロキョロしていると、物凄いものを見てしまった。

アンコールワットに来てから、チョクチョク見かけるオレンジ色の袈裟を着たお坊さん。

ただ、この坊さん。
サングラスをかけてる。

まあ、許そう。
日差しが強いし、まぶしいんだろう。

でも・・・・・

ウンコ座りで煙草吸ってるなー、この坊さん。

僕   「ねえ、チャイ。ココって煙草吸ってもいいの?」

チャイ 「はい、いいですよ。吸いたいですか?」

僕   「いや、そうゆーワケじゃないんだけどさ。」


僧侶に対しては常に敬意を払うこと。
『地球の歩き方』より抜粋

今、僕は敬意を払うことが出来ていません。
僕の業が深いせいでしょーか。

作りかけ
作りかけのテバター

この日の結論

カンボジアはゆるくて良い。

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【2006/05/01 23:19】 カンボジア | トラックバック(136) | コメント(8)
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