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婆ちゃん

またまた、ご無沙汰してしまいました。

仕事や引越し、その他諸々に追われて全く更新できませんでした。

さて、このブログにも登場した事がある婆ちゃんがこの度永眠しました。
享年83歳。

実家に帰り、線香をあげる。
棺に入った婆ちゃんはミクロマンと池乃めだかを足して3で割ったくらい小さくなっていた。
祭壇の周りには葬式特有の色彩を放った豪華な花が飾られている。
花摘みに行くことなんて無かった婆ちゃんにとっては人生で一番花に囲まれた瞬間だったかもしれない。

通夜を終え、親戚で酒宴が始まると婆ちゃんの思い出話が始まった。

母 「こんなに花に囲まれてるけどねぇ、お祖父ちゃんの葬式の時なんか花が邪魔で部屋が狭いって言って蹴っ飛ばして倒しちゃって大変だったのよ。」

いったい何を考えていたんだろう。
祖父ちゃんを弔う気持ちで一杯の花を邪魔だという理由だけで蹴飛ばす。
掟破りの逆サソリだって、まだ掟を守れてる気がする。

叔母「お婆ちゃんかなり偏食だったでしょ。ご飯ちゃんと食べてたの?」

母 「煙草とコーヒーとお菓子だけ。」

叔母「じゃあ、あるある大辞典なんかでやってる体に良い食べ物なんてあてにならないわねぇ。」

ジャンクフードやインスタント食品ばかり食べているとキレやすくなるなんて報告もあるけど、小林亜星や寺内貫太郎的な婆ちゃんはまさにそれだったのではないかと思った。 
カリフラワーのゆで卵和えあたりが大好物だったらもっと温和な人生を送っていたんではなかろか。

ただハードボイルドとは、元来は「固ゆで卵」のことなのでカリフラワーのゆで卵和えでは、やしきたかじんとポットくらいかわりが無かったかもしれない。

そんな婆ちゃんが居たせいもあり、実家に住んでいた頃の僕は友達を自分の家に呼んで遊ぶという事があまり出来なかった。
家のキャアキャアとはしゃぎ回った日には、我が家の活火山は簡単に大噴火を始めてしまうからだ。

当時、中学生だった僕は友達と家の中で大騒ぎをした結果、婆ちゃんはイライラを募らせ祖父ちゃんに八つ当たりをした挙句、離婚騒動にまで発展するという後方宙返りをやってのけてしまった。

婆 「あんたがロクでもないせいで私が苦労するのよ!!」

爺 「俺は関係ねえだろ。」

婆 「バタバタバタバタウルサイのよ!! 」

爺 「普通だろーが。」

婆 「もう、離婚よ!!」

皿や鍋が全盛期の江川よりも真剣に投げられているの音が聞こえてくる。
突然、パラレルワールドに迷い込んでしまった友達はすっかり縮み上がってしまい、

友達 「ねぇ、なんか離婚するって怒ってるけど大丈夫かなぁ。」

と、コラーゲンみたいに震えていたが

僕  「うーん、大丈夫。いつもの事だから。」

と、根拠もなく自信たっぷりに答えていた。



名勝負数え唄は幾度と無く繰り返され、

その結果、

家では騒がない
友達を家に泊めてはいけない
婆ちゃんの住んでいる上の部屋ではバタバタしない

といった家訓まで出来上がってしまう始末。

正直、婆ちゃんにいい思い出はあまりない。

婆ちゃんの笑っていた顔を思い出そうとすると、花札で当時、小、中学生だった僕のお小遣いを手加減する事なく全力で奪い取るジャイアニズムに溢れる顔ばかり。

そんな笑顔を見せることすら、365日のうちに消費税くらいの割合で機嫌が悪い日が多かった。

婆ちゃんが臨終の間際には、母が先立った祖父ちゃんの遺影に向かって

「そろそろ迎えに来てあげたら?」

と、何度か呟いたそうだが、その度に婆ちゃん体調は上向いたらしい。
祖父ちゃんの慌てっぷりを感じた。
幽霊はやはり存在するらしい・・・。


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