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4/25 プノンペン~帰国(後編)

国立博物館に着くと、問題が発生した。
ハス カンボジア


英語を喋れないドライバーは、国立博物館の周りにいた英語を喋れるトュクトュク仲間を通訳に入れて『頑張った代』を請求してきた。

通訳ド 「俺は、道がわからなくて頑張ってアチコチ道に迷いながらもお前が行きたい場所に行った。その分、ガソリンも使った。って言ってるぞ。」

僕   「それはコイツが悪い。」

通訳ド 「頑張ったって言ってるぞ?可哀そうだろ?金を払ってやってくれ。」

頭にきたので、そのドライバーで空港まで行くつもりだったがその場で金を払って帰ってもらうことにした。

僕   「空港まで行かなくていいからここまでの金を払う。」

通訳ド 「よし、わかった。俺がコイツに話をつけてやる。」

プリプリ怒っているドライバーをたしなめる通訳ドライバー。
様子を見ていると納得したらしい。

お金を受け取り、去っていくドライバーの後姿は通算5オーバーという言葉がピッタリな気がした。

それを眺める僕と通訳ドライバー。
姿が見えなくなると、通訳ドライバーが話しかけてきた。

通訳ド 「アイツは駄目だ。俺ならアイツの半額で空港まで行くけど、どうだ?」

抜け目のなさに笑ってしまい、空港まで送ってもらうことにした。
ドライバー カンボジア
カンボジア版、堀内孝雄。君のひとみは10000ボルトだ。

空港に着き、特にすることが無かったので煙草を吸うために灰皿を探す。

灰皿を発見するものの、バイクタクシーのドライバーがたむろしている。
煙草を吸っていると案の定、話しかけられる。

ド 「煙草を1本くれ。」

と言われ、煙草を差し出す。

ド 「これからどこかに行くのか?」

僕 「帰りの飛行機待ってるところだから、どこにも行かない。」

ド 「お前は、日本人か?」

僕 「そうだよ。」

ド 「俺は、行ったことはないけど日本が好きだ。」

僕 「そうなんだ。」

ド 「よし、じゃあ女の子のいるところに行こう。」

僕 「いや、いいよ。」

ド 「安いぞ?」

僕 「日本に帰る飛行機を待ってるんだってば。」

ド 「そうか、飛行機に乗る時間までどれくらい時間があるんだ?」

僕 「うーん、3時間くらいかな。」

ド 「じゃあ、大丈夫だ。よし行こう。」

僕 「だから、飛行機を待ってるんだってば。金も無いよ。」

ド 「よし、じゃあ違う話をしよう。時間もあるんだし。その前に煙草をもう1本くれ。」

悪びれず素振りもみせずに煙草を要求してくるので、面白くて煙草を渡す。

ド 「俺はなぁ、子供が3人いてな、俺の稼ぎで養ってるんだよ。」

僕 「そうなんだ。カンボジアの子供って可愛いよね。」

ド 「ハハ、ウチの子供は可愛いぞ。見たいか?」

僕 「写真持ってるの?」

ド 「そんなモノない。女の子の所に行くついでにウチに寄ろう。」

ドライバーの家に寄って、台所を借りて子供にパイナップル入りの肉じゃがを食べさせてやろうかと思った。

僕 「女の子の所には行かないって言ってるじゃん。」

ド 「わかった。俺がお前の分の金も出すから女の子の所に行こう。飛行機の時間には間に合うから。」

いくらなんでも嘘が解り易い。
さすがにここまでいくと潔い。
あまりの潔さに笑っていると、プノンペンに着いたばかりの観光客達が歩いてきた。

ド 「じゃあ、俺は仕事があるから。」

誘うだけ誘っておいてそそくさと仕事に戻っていった。
カンボジアのお父さんは逞しい。


飛行機に乗る時間になり、手続きを済ませて飛行機に乗り込む。

僕の席の隣は日本人の老夫婦。
しきりに周りの日本人に話しかけている。
僕にも話しかけたいのか、コチラの様子を伺っている。
疲れていたので、話しかけられないように外の景色を眺めていた。

体の向きを変えようとしたときに、肘が隣のお婆さんに当たってしまった。

僕 「ソーリー。」

大して英語を喋れるわけでもないのに、反射的に英語で謝ってしまった。
お婆さんは顔を少し強張らせ、軽く会釈をした後で隣のお爺さんに話しかけた。

婆 「隣の人日本人じゃなかったわ。」

爺 「ほら、俺の言ったとおりだろ。」

婆 「そうねぇ、私は日本人だと思ったんだけどねぇ。」

爺 「顔は日本人っぽいけど、雰囲気が日本人じゃないだろ。見りゃわかる。」

後に引くことが出来なくなり、日本に着くまで外人のフリをする事にした。
スチュワーデスに飲み物やご飯を頼む時も発音に気をつけた。

ス 「飲み物は何にしますか?」

僕 「Uh・・・ Beer。 Tiger Beer。」

ああ、いったい今僕は何人なんだろう。
疲れる。


成田に着くと、税関で引っかかった。

税 「むこうでマリファナ吸ってませんか?」

僕 「はい、吸ってません。」

税 「申し訳ないんですが、荷物を調べさせて下さい。」

バックパックの中身を入念に調べられ、灰皿の中身までじっくり確認される。
ああ、そういえばホーチミンで乗り換えのときも同じ事をされたのはこういう事だったのか。
無精髭で真っ黒に日焼けし、ボロボロの格好。
何となく、そう見えなくもないか。


兎にも角にも、無事帰国したのでした。

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コメント一覧

#742
ぷぷぷっ^0^
旅日記、ワクワク楽しく、ケラケラおかしく、トキドキドキドキ読ませていただきました^m^ ありがとう~♪ 
#743
無事生還、おめでとうございます!!

毎回日記楽しみにしていました。
私もカンボジアには行ったけど、ツアーだったのでこんなに濃い
体験はできなかったよ・・・。
うらやましいです!!

ゆっくり休んで、旅の疲れを癒してくださいね!
#744
文章のテンポと突っ込み具合が面白くてサイコー(^^)しっかりとまた遊びにきました!
しかしピーターさんのブログを読んでいると、海外では旅行者が「女を買う」ってのがどれだけ横行されているのかってのがよくわかるね!みんな二言目には「女はどうだ?」だもんね。ついていったら確実にビョーキになりそうだぜ。
#745
色々あったんだね~カンボジア旅行。
読んでて私も行ってみたくなりました。ふらりと一人旅

ピーターさんの帰国時の装いは
怪しげな典型的バックパッカーだったんでしょうか??
そういえば今日のニュースでバリ・ランボック島でマリファナ所持で捕まった
オージーが死刑を求刑されるかもってやってました。
死刑を免れても終身刑。ああ恐ろしい。

あ、私信ね。7月に帰ります。以上

#746
こんばんは。
ホント貴重な体験ですよね。

やたらと‘女の子と遊ばない?’と誘われたのは、特に東南アジアにおいて日本人は‘セッ○ス・アニマル’‘エコノミック・アニマル’と思われてるからだそうです。
楽しい話題に水を差すようなコメント失礼します。(苦笑)
#747 横さんへ
楽しんでいただけたようで何よりです。
#748 さとけいさんへ
ツアーではなく、個人旅行で行ってよかったです。
次もどこかにエセバックパッカーとして旅行します。
#749 ゴティコさんへ
地球の歩き方によると、女性の50%がHIVに感染しているそうです。
この数字が、商売をしている人なのか、そうでない人を含めた数字なのかはわかりませんが、とりあえず病気を貰っちゃいそうです。
#750 小包さんへ
帰国時の装いは髭も生えてチョコッとだけワイルドになってました。
#751 nappaさんへ
なんだか嬉しくない呼ばれ方ですよね。
考え物です。
#752
ピーターさんの旅記録を見て、僕も何処かに出掛けたくなりました。ただし、「週休半日」なので近場の東京タワーとか。。。
#753 matchboxさんへ
週休半日って凄い。
僕は、今、ミャンマーに魅了されてます。
2位、チベット。
3位、ネパール

休みが取れ次第、旅立ちます。
夏休みに行きたいけど、休みが取れるかどうか微妙です。
#766
カンボジア日記、読ませていただきました♪

アジアはほーんと、気候と一緒って感じがしますよね。
あそこの気候にいると、「ま、いっか」が増える気がします(笑)

また遊びにきますね~♪
#769 リサリサさんへ
確かに、「ま、いっか。」ってなりますね。
わかります。

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